クラウドフレア(マシュー・プリンス共同創業者兼CEO)は7月20日、東京本社を開設し国内でのビジネスを拡大する方針を示した。日本代表には、シトリックス・システムズ・ジャパンで代表取締役社長を務めた青葉雅和氏が就任。国内でのブランド認知の向上、サポート強化を目指すほか、エンタープライズ向けの提案を加速させる。
 クラウドフレアは、2009年に設立されたCDNベンダー。グローバルで約100カ国、200以上の都市でサービスを提供しており、東京では法人こそなかったものの10年からネットワーク拠点(PoP)を開設しビジネスを展開してきた。今後、日本法人では営業や技術サポート、マーケティングなどの機能を日本語でカバーしていく。現在の人員は10人以下だが、来年までに25人追加して規模を拡大させていくという。
 同社のネットワークプラットフォームは、CDNを中心としてDNSや負荷分散、DDoS攻撃対策、WAFなどの機能で構成される。青葉代表は「当社は日本においてCDNで知られているかもしれないが、もともとはセキュリティサービスのベンダーとして出発している。幅広い製品メニューで安定したセキュリティと高いパフォーマンスを統合されたプラットフォームを提供できることに強みがある」と語る。
 また、これまで同社はスタートアップや個人での利用が多かったが、今後は法人での大規模ユーザーの獲得を目指す。クラスメソッドや三井情報といった既存のパートナーに加え、新たに大手SIerなどと協力していく方針。エンタープライズ領域ではすでに多くの競合がシェアを持つが、アリザ・ノックスAPAC代表は「全ての機能を一つのコントロールプレーンで提供することで、ユーザーはたくさんの選択肢を持つことができる。ロックインを避けることはわれわれの目的の一つで、最適なソリューションを柔軟性をもって提供できる」と強調。グローバル市場で磨かれた使いやすさと柔軟性で、競合との差別化を図っていく考えだ。(銭 君毅)