キヤノンは9月1日、スポーツ分野で培った自由視点映像生成技術を応用し、キヤノン川崎事業所に自由視点映像、3Dデータコンテンツの撮影から編集までを行う「ボリュメトリックビデオスタジオ−川崎」を開設したと発表した。スポーツに加え、エンターテインメントにもボリュメトリック映像制作の領域を広げ、新たな映像体験を提供する。

 ボリュメトリックビデオスタジオ−川崎では、自由視点映像のほか、xRなどに展開が可能な3Dデータコンテンツを撮影から編集までワンストップで行うことが可能。100台を超える専用の4Kカメラと独自の画像処理技術により、撮影とほぼ同時に高精細な映像や3Dデータを生成することができる。これによって、映像のライブストリーミング配信への活用や、コンテンツ制作期間の短縮化などを実現する。
 さらに、広い撮影領域を確保することで、複数人の同時撮影や大きく動く演技にも対応するほか、60fpsで撮影することで高速に動く被写体にも対応でき、多様なニーズに応じた映像制作が可能となる。
 同社では、19年に自由視点映像を公開したラグビーの国際試合をはじめ、スポーツで蓄積した自由視点映像生成技術を応用したスタジオを開設することで、エンターテインメントを含めた幅広い分野でボリュメトリック映像を制作していく。テレビCMやミュージックビデオ、xRコンテンツを活用したイベントなど、様々なシーン・用途に向けて新たな映像体験を提供する。
 同スタジオ活用の第1弾として、田向潤監督のもと、8月26日に女性ラップデュオ「chelmico」のライブストリーミング配信に向けた自由視点映像生成を行った。複数の自由視点映像を同時に生成し、映像を切り替えることで、視点を大きく変えたダイナミックな動きを実現するほか、通常カメラの映像と自由視点映像をスムーズに切り替える「2次元と3次元を行き来する」というバーチャルライブのテーマに沿った演出をサポートした。