米マイクロソフトは4月12日、AI音声認識などを手がけるニュアンス・コミュニケーションズ(ニュアンス)を197億ドル(約2兆1500億円)で買収すると発表した。ヘルスケア分野でのクラウドサービスの強化を図る。買収は今年中に完了する予定。
 マイクロソフトの発表によると、ニュアンスの株式を1株あたり56ドルで取得した。9日のニュアンスの株価終値に23%上乗せした金額で、負債も全て引き受ける。マイクロソフトの買収としては、16年のリンクトイン(262億ドル)に次ぐ規模となる。
 ニュアンスは医療機関向けの対話型AIや臨床音声認識技術の開発とサービス提供をしており、米国内の77%の病院で使用されているという。また、Appleの音声アシスタント機能「Siri」に技術提供した実績がある。
 マイクロソフトとニュアンスは2019年にパートナーシップを結び、ニュアンスのソリューションを採用して 「Microsoft Cloud for Healthcare」を強化してきた。今回の買収はこの実績を踏まえたものだとしている。
 マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、「AIは最高優先順位のテクノロジーであり、ヘルスケアは最重要の応用分野だ」と買収の意図を説明した。今後は、ニュアンスの技術や知識をマイクロソフトのクラウドサービスに統合し、ヘルスケア分野でのユーザー拡大を目指す。