フォーティネットジャパンは4月21日、2021年度(21年12月期)の事業戦略を発表した。この中で、21年度第2四半期(4〜6月)にSASEやゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)機能を追加した最新OS「FortiOS 7.0」をリリースすることを明らかにした。

 フォーティネットのグローバルでの20年度売上高は30億ドル(前年比19%増)。SD-WAN、クラウド、ZTNA分野が大きく成長したという。日本市場では、GIGAスクール構想で次世代ファイアウォール「FortiGate」が全国7000校以上に導入されたほか、民需でも大型案件を獲得した。久保田則夫・社長執行役員は「他社にはない強みが市場で評価された結果だ」と振り返った。
 今期の製品戦略については、ネットワークとセキュリティを統合管理する「セキュリティドリブンネットワーキング」、デバイスの通信を可視化して管理する「ゼロトラストアクセス」、クラウド上のセキュリティを担保する「アダプティブクラウドセキュリティ」の三つの考え方を軸に製品やサービスを展開し、AIで自動管理する「フォーティネットセキュリティファブリック」をコンセプトに事業を推進するという。田井祥雅・副社長兼メジャーアカウント統括本部・本部長は「幅広い領域を一つのOSで管理できるのが弊社の特徴」と説明した。
 
 また、「SASE」「ゼロトラスト」「5G」「XDR(Extended Detection and Response)」を新ソリューション領域として取り組みを強化する。これらの分野に対しては、最新OSのFortiOS 7.0の新機能を活用したソリューション提供を進める。
 特にSASEとゼロトラストへの取り組みには注力していくという。SASEでは、リモートユーザを対象にしたクラウドベースのセキュリティソリューション「FortiSASE Secure Internet Access(FortiSASE SIA)」を2021年度第2四半期(4〜6月)に、ブランチオフィスを対象にしたクラウドベースセキュリティ「FortiSASE Thin Edge」を2021年後半にリリースする。ゼロトラストでは、FortiSASEやFortiGate、「FortiGate セキュアSD-WAN」などを組み合わせ、自動的なゼロトラストネットワークアクセス環境を構築するという。
 西澤伸樹・副社長兼マーケティング本部本部長は「FortiOS 7.0では、SASEとゼロトラストを中心に300以上の機能を新たに搭載した。コンセプトであるセキュリティファブリックの実現に向けて、ユーザーを拡大していく」と話した。