コドモンは8月18日、豊田市とNTT西日本グループと連携し、市内の公立こども園60施設にコドモンが提供する子ども施設向けICTシステム「CoDMOM(コドモン)」の利用を今年度順次進めていくと発表した。11月までに全施設に導入完了する予定。

 豊田市では、子どもの権利を保障し、子どもに優しいまちづくりを推進するため、07年10月に「豊田市子ども条例」を制定。10年3月に、「子ども・親・地域が育ち合う子どもたちの笑顔が輝くまち豊田」を基本理念とする「豊田市子ども総合計画」を策定した。
 この基本理念を継承しつつ、子どもの目線に立った総合計画として昨年に「第3次豊田市子ども総合計画」を打ち立てた。その中でも重点事業となっている「情報通信技術を活用した子育て支援サービスの充実」を実現するため、未来の保育現場の在り方について、以前から検討を進めてきた。
 コドモンは、保育・教育・育児現場でのさまざまな課題をテクノロジーで解決し、子どもを取り巻く環境を改善、また子ども施設と複数のサービスや情報をつなぐことで、子どもの学びの機会を広げるための環境づくりをこれからも支援していく。
 NTT西日本グループは、地域社会の課題を解決するソーシャルICTパイオニアとして、これまでもICT活用による保育・教育分野での職員の業務効率化や子どもたちへの保育・教育の質向上などに注力してきた。20年度には、保育現場へのICT導入の実証実験を3者で連携。現場からの評価も高く、当初の目的である「事務効率の向上」「幼児教育・保育の環境の向上」で効果が見込めたため、21年度に「豊田市保育業務支援システム導入」事業としてコドモンが選定され、全60園へ正式に導入することとなった。
 保育業務のICT化を通して、現場保育士の負担を軽減するだけなく、現場保育士の人材育成(魅力向上)や、保育の可視化を図ることで、保護者や地域と連携した関係の構築を目指す。そのために、園児・園・保護者向けICT導入や新保育手法「保育ドキュメンテーション」の導入検討に向けた既存業務の見直し、新運用ルールの策定、インフラ整備までをワンストップで対応できる連携体制を整え、豊田市、コドモン、NTT西日本グループの3者協働で豊田市の保育現場改革を進めていく。
 導入初年度である今年度は現状、アナログな登降園管理業務や園と保護者間の連絡のICT化を全60施設に展開。業務負担の軽減と、コロナなどの感染症対策として園児の健康状態の確実で効率的な管理を実現する。
 また、保育士の「働きやすい環境の整備」を図る上でコドモンの「保育ドキュメンテーション」機能の導入も検討している。なお、保育ドキュメンテーション機能の導入を検討する中で、共同開発者であるベネッセコーポレーション協力のもと、同機能の監修をしている玉川大学教育学部教授の大豆生田先生に指導を受けており、講演会やワークショップの開催を実施することで、現場保育士のスキルアップ機会創出も並行して進めていく。