関東のSuica・PASMOエリアでは、JR東日本のSuica(スイカ)、私鉄各社が参画するPASMO(パスモ)、その他の交通系ICカードどれでも利用できるが、沿線・地域によって並び順が変わる。JR沿線でSuicaが筆頭、私鉄沿線でPASMOが筆頭、またはPASMOのみだ。
 3月18日にAndroidスマートフォン(スマホ)限定で提供開始した、モバイルSuicaと同様のサービス「モバイルPASMO」は当初、Suicaと異なり、手持ちのPASMOカードからの移行に対応していなかったが、8月28日から、モバイルPASMOアプリの使用開始時に限り、PASMOカード(記名式PASMO・モバイルPASMO定期券を発行する事業者が発行したPASMO定期券)から移行可能になった。
 注意点として、移行当日は定期券しか利用できず、電子マネー(SF)や、登録したクレジットカードから自動でチャージする「オートチャージ」は翌朝5時まで利用できない。カード発行時のデポジット(預り金)500円は、手持ちのPASMOカードと引き換えに、PASMO取扱事業者の駅やバス窓口で返金される。忘れずに受け取ろう。

●進むApple Watchの決済端末化 モバイルPASMOも年内対応予定


 モバイルPASMOの対応機種は、現時点で購入時にAndroid 6.0以降を搭載したおサイフケータイ対応Androidスマホのみ。ただし、2020年中にAppleのウォレットサービス「Apple Pay」に対応すると発表しており、対応後は、iPhone 7以降やApple Watch Series 2以降の対応端末をICカード読み取り機にかざして鉄道やバスに乗車できる。
 iPhoneのモデルチェンジは先送りとなったが、新しいApple Watchは9月18日に発売済み。血中酸素濃度の計測など、健康とフィットネスのための機能を強化した「Apple Watch Series 6」は4万円超と高額だが、常時表示Retinaディスプレイを省いた廉価版「Apple Watch SE」、発売から3年目を数える旧機種「Apple Watch Series 3」のGPSモデルなら2〜3万円台とかなり安価で手に入る。モバイルSuicaの場合、認証不要の「エクスプレスカード」に設定でき、iPhoneとApple Watch間でカード情報を簡単に切り替え可能。モバイルPASMOも同様の仕様だと仮定すると、カード型の不便さから解放される代償としてApple Watchの本代代は高くないだろう。
 すでに「OPクレジットカード(小田急クレジットカード)」が条件を満たすと6700円相当のポイントプレゼント、「SEIBU PRINCE CLUB カードセゾン」が条件を満たすと最大3000円キャッシュレスバックする新規入会キャンペーンを実施中。モバイルPASMOのApple Pay対応にあわせ、PASMOオートチャージ対応クレジットカードを発行する各社は、お得な新規入会キャンペーンを実施すると思われるので、首都圏の私鉄沿線在住者は覚えておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)