人気クラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」の先行販売は即日完売となった、キヤノンの新コンセプトカメラ「iNSPiC REC(インスピック レック)」が12月20日、ついに正式に販売を開始した。

 新製品は、防水、防じん、耐衝撃性能を備え、どこへでも気軽に持ち運べるカラビナ型のカメラ。本体は手のひらサイズで、形は長方形。3分の2がカメラ、残りがカラビナになっている。近ごろのカメラにしては珍しく、ファインダーもディスプレイも搭載していない点が「iNSPiC REC」の特徴だ。
 あえて液晶ディスプレイを搭載しないことで、約1万5000円という手頃な価格と耐久性を実現し、持ち運び時の心配からユーザーを解放。さらに、“撮れ高”を気にするわずらわしさを取り除いた。後で見返した際に、思わぬ写真が撮れているかもしれないという楽しみもある。写真や動画はSDカードに記録し、スマホアプリなどで確認可能だ。
 カメラの見本市「CP+(シーピープラス)2019」で参考展示された際、キヤノンの担当者は、「壊れる心配はしなくていい。難しい操作も必要ない。上手く撮れたかなんて気にしない。何だって好きにやっちゃえばいい、といった発想のもと開発している」と説明していた。キヤノンは、iNSPiC RECを通じて、キレイな写真ばかりが求められる世の中に「カメラはもっと自由なはずだ」と、メッセージを投げかけようとしている。(BCN・南雲 亮平)