Wi-Fiの最新規格、Wi-Fi 6対応の無線LANルータが徐々に普及し始めている。無線LANルータ市場全体のうち、Wi-Fi 6対応製品が占める販売数量比率が2割に達したことが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。

 2020年4月1週(3/30-4/5)から11月2週(11/9-11/16)の期間で、市場全体におけるWi-Fi 6対応製品の数量比率をみていく(図1)。4月1週時点では3.4%だった数量比率は微増を続け、5月・6月は10.0%前後に留まっていた。しかし、7月1週(6/29-7/5)に15.0%を超えると、7月5週(7/27-8/2)には初めて20.0%を超えた。以降は2割台を維持し、10月4週(10/26-11/1)には最高の26.3%に達した。この数量比率増加の理由のひとつとして、平均単価の下落が挙げられる。
 そこで、平均単価をみていく。6月4週(6/22-6/28)は2万円台だったが、翌7月1週から平均単価の下落が始まり、7月5週には1万5000円と、約1か月間で5000円も下落した。この同時期に1万円を下回る製品が増えたことが要因だ。その後も同価格帯の新製品投入や既存の製品の値下げがあった。その後も徐々に下落は続き、11月2週は1万4300円となっている。
 Wi-Fi 6は従来よりも通信速度が速く、より大容量の通信が可能だ。これまで対応機器は少なかったが、最近ではiPhone 12シリーズやPlayStation 5などが対応している。対応機器の増加と平均単価の下落が重なる現在の状況から、Wi-Fi 6対応無線LANルータの販売数増加は今後も続くだろう。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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