ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアはそれぞれ「ahamo(アハモ)」「povo(ポヴォ)」「LINEMO(ラインモ)」といった低料金プランを発表した。サービスの提供前から注目度は高く、3社による競争は激しくなりそうだ。一方、MVNOはこれまで「格安SIM」と呼ばれるほど“安さ”を強みとしていたが、追い詰められた状況だ。しかし、「データ接続料」の値下がりを見据え、新しく低廉なプランを打ち出したMVNOもある。キャリアの低料金プランにどのように対抗するのか。

●大きく値下げされた大手キャリアの料金プラン


 「ahamo」「povo」「LINEMO」の月額料金はいずれも高速通信量20GBと1回5分以内の電話かけ放題で2980円。キャリアメールが使えないとはいえ、従来よりもかなり安い価格設定だ。なかでもドコモ「ahamo」は2700円と、税込でも3000円を切ってきた。4月1日から始まる「総額表示」でも有利だ。
 一方、これまで安さを強みとしていたMVNO各社はさらなる値下げを進めている。たとえば、代表的なMVNOであるIIJmioの従来プランは、ファミリーシェアプランと呼ばれる月々の通信量が12GBで、月額3260円(音声通話付き)というもの。3大キャリアの新プランよりも通信量が少ないのに高い料金設定だった。これをデータ通信量20GBと音声通話付きで1880円まで下げた。このほかのサービスでも値下げを発表。以下、料金はすべて音声通話対応SIMで記載する。
格安SIMの大手キャリア対抗新プラン

●mineo「マイピタ」


 mineoは「マイピタ」と呼ばれる新料金プランを発表した。「わたしの『ちょうどいい』」をテーマに、お得でシンプルを目指している。料金は月々の通信量が1GBで1180円〜20GBで1980円と格安設定。さらに、「マイ割」と呼ばれるキャンペーン適用で、5GB/10GB/20GBのプランが3カ月間1080円割引となる。キャリアが展開するエントリーキャンペーンの付与ポイントと同程度のお得な施策だ。

●J:COM Mobile


 ケーブルテレビのJ:COMが運営するJ:COM Mobileも比較的早く対抗プランを発表した。新プランでは、月々の通信量が1GBで980円〜20GBで2480円となっている。キャンペーンを適用すれば12カ月間、10GBのプランが400円引き、20GBのプランが500円引きと、月々の料金が割引される。また、U26学割と呼ばれる若者向けの割引を適用すると、12カ月間通信量が5GBのプランで月額料金が980円、10GBのプランで1280円、20GBのプランで1680円になる。

●HISモバイル「格安弐拾」


 HISモバイルは「格安弐拾」と呼ばれるプランを発表した。これは、月々の通信量20GBに70分の無料通話がついて月額料金が1980円というプラン。通信量が20GBを上回った場合でも、大手各社の半額となる1GBあたり250円で通信量の増量ができるのもうれしいところだ。

●y.u mobile


 y.u mobileは2021年3月1日からシングルプランと呼ばれるプランを改訂。月々の通信量が3GBから5GBにアップグレードされるうえに、月額料金が1690円から1490円に値下げされる。また、シェアプランと呼ばれる20GBの通信量があるプランは、SIMを2枚利用で3980円、3枚利用で4980円、4枚利用で5980円となるとのこと。公式サイトから申し込むことで10000円キャッシュバックされるキャンペーンも行われるため、忘れずにチェックしたい。

●IIJmio


 IIJmioは2021年4月1日より「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」の提供開始を発表した。これは、2/4/8/15/20GBのプランが780円〜1880円で使えるという、3大キャリアと他のMVNOを意識した料金設定となっている。MNP転出料や2年縛りなどの契約解除料がないため、気軽に使える点にも注目したい。

●日本通信


 日本通信は「3キャリア対抗プラン」として、「合理的20GBプラン」を提供している。データ通信量20GBと月間70分の無料通話がついて月額1980円。データの追加は1GB250円、通話の超過分は30秒10円と割安だ。

●格安SIMはさらに安くなった


 一時期の格安SIMブームを受けて多くのMVNOが誕生したが、これからは厳しい状況に追い込まれるサービスも現れてくる。新プランの登場で価格競争が激化するなか、消費者は自分にあったプランを見極めて無駄なく選べば、さらなる節約につながるはずだ。(ライター・ハウザー)