大阪を代表する商店街の一つ「天神橋筋商店街」。天神橋筋一丁目から六丁目にかけて全長2.6kmの商店街は、「日本一長い商店街」ともいわれている。とかく長さに注目が集まりがちな天神橋筋商店街だが、実はエリアごとにそれぞれ異なる魅力がある。天神橋筋商店街を楽しみ尽くしたいなら、エリアごとの特色を知ることがおすすめだ。

 天神橋筋商店街のアーケードの北端となる天神橋筋六丁目。地下鉄大阪メトロ谷町線の「天神橋筋六丁目」の駅があり、商店街へのアクセスに最適だ。そんな天神橋筋六丁目の見どころが、駅直結のビルにある「大阪くらしの今昔館」。現在は臨時休館しているものの、大阪の生活をテーマにしたミュージアムで、江戸時代の大阪の街並みを原寸大で再現する大掛かりな展示が人気を集めている。
 建物も細部まで再現されている上に、実際に中にへ入ったり、路地を散策することも可能。夏に浴衣、それ以外の季節に着物に着替えられるサービスもあったりと、タイムスリップ気分を味わうこともできる。
 大阪といえば、「食い倒れ」も魅力の一つ。もちろん、天神橋筋商店街でもグルメは大きな人気を集めている。中でも今、多くの人が集まるのが天神橋筋四丁目の裏通りとなる「裏天満」と呼ばれるエリアだ。
 近くには天満市場があり、もともと飲食店が多く集う場所だが、最近は入口をビニールシートで仕切った屋台感覚の小さな店舗が増加、流行に敏感な若者や、味にうるさい大阪人を虜にしている。定番の焼き鳥、焼肉、寿司をはじめ、エスニック料理や牡蠣小屋といった多種多様な飲食店もあり、歩いているだけでも楽しいエリアだ。
 また、周辺には路地が密集しているため、路地裏を探検する感覚で新しい店を発見することができる。値段は非常にリーズナブルなので、一軒だけではなく、“ハシゴ”もおすすめである。
 天神橋筋商店街の中でも最近、注目を集めているのが天神橋筋三丁目、通称「天三」エリア。この周辺には、個性的な古書店が集まっている。それぞれの古書店は映画、音楽、アート、人文、サブカルチャーなど、得意分野があり、思いがけない掘り出し物が見つかることもある。一冊50円、100円といったワゴン本も充実。
 さらに、周辺には個性的なカフェやレトロな喫茶店も多いため、好みの本を見つけたら、その一冊を片手にカフェで一服というのも、大人の贅沢な時間となるかもしれない。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、なかなか旅行も難しい今。コロナ禍が収束したときには、大阪観光の一環として天神橋筋商店街を散策してみてはいかがだろう。