スマートフォン(スマホ)にケース・保護フィルムともつけずに、そのまま使い続けると、画面割れなどのトラブルが起きやすく、手帳型のレザーケース、ハードクリアケース、TPUソフトケースといった専用スマホケースを購入する人は多い。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」で、売れているスマホケースの「対応機種」と「メーカー」を探った。

 BCNランキングによると、2021年1月〜11月に最も多く売れたスマホはAppleの「iPhone SE(第2世代)」でシェアは20.0%。直近の12月第3週(21年12月20日〜26日)でも同じくiPhone SE(第2世代)がトップだが、2位には今年9月発売の「iPhone 13」が食い込み、「iPhone 12 mini」「iPhone 13 mini」と続く。
 しかし、同じく21年1月〜11月に売れたスマホケースの対応機種でみると、「iPhone 12/12 Pro用」がシェア15.4%で1位で、「iPhone 7/8/SE(第2世代)用」「iPhone 12 mini用」「iPhone 11用」と続く。スマホ本体のランキングと順位が異なる理由は、最近のスマホケースは同じメーカーの同じサイズ(幅・厚さ)の複数機種に対応する製品が多いため。「iPhone SE(第2世代)対応」を含む製品のシェアを合算するとスマホケース全体の13.5%を占めた。
 メーカー別でみると、エレコム、レイ・アウト、テレホンリースなどが上位に入る。一方、純正ケース・カバーのAppleは8位に食い込んだ。「MagSafe対応シリコーンケース」「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」などを取り揃えるAppleは税別平均単価が5400円超のため、実は販売金額シェアでは5位。スマホ普及期の2011年〜13年頃とは打って変わって、安価なサードパーティー製ではなく純正ケースを選ぶ人も少なくないようだ。
 国内では、AndroidスマホよりiPhoneが売れている理由の一つに、スマホケースのラインアップの差があるといわれている。確かにランキングを見る限り、その仮説は正しいように思われるが、通称「マルチケース」といわれる「汎用」タイプも出回っており、21年1月〜11月の累計では6位につけた。スマホ本体よりケースランキングのほうが本当の売れ筋に近いかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。