【こっそりミームを教えます・14】 ネット上ですっかりお馴染みとなったミームには、アニメやマンガに由来するものが数多く存在する。国民的アニメのタイトルをそのまま使った「サザエさん時空」も、アニメが語源となった好例のひとつ。「サザエさん時空」がどんな世界を指しているのか、じっくり迫っていこう。

 長谷川町子さん原作の「サザエさん」といえば、1969年10月5日に放送がスタートした長寿アニメ。昭和・平成・令和と三つの時代を走り抜け、2019年には放送50周年を迎えて大きな注目を集めることに。長年“日曜夕方の顔”を務めており、家族そろって毎週見ているという人も多いはずだ。
 では「サザエさん時空」がどんな意味を示すかといえば、作中に登場するキャラクターの容姿を思い描いてみるとわかりやすい。例えばサザエさんは24歳から一向に年齢を重ねず、息子のタラちゃんことタラオはいつまで経っても3歳児のまま。つまり「サザエさん時空」とは、放送・連載開始からどれだけ年月が流れようと“登場人物が年を取らない世界”を指す。
 「サザエさん時空」と呼ばれる作品は、「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」などが有名なところ。アニメ・マンガの宿命とも言うべきテーマではあるが、一方で作中に“時間の流れ”が存在しないわけではない。サザエさんでは各季節の行事・風物詩や時事ネタがエピソードに反映され、クレヨンしんちゃんでも物語の途中でしんのすけに妹・ひまわりが誕生したのはご存知の通り。
 サザエさんのように放送・連載期間が長ければ長い作品ほど、「サザエさん時空」がもたらす“矛盾”は際立つ。それでも長きにわたって愛され続けているのだから、それだけ作品の持つ魅力が豊かだという証拠なのだろう。(フリーライター・井原亘)
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井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている