スマートフォン市場は2022年に入ってから前年同週比の変動が激しい。OS別に前年同週比をみるとiOSのプラス分をAndroid勢が食いつぶし、市場全体の足を引っ張っていることが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかとなった。

 22年に入ってからのスマートフォン市場の前年同週比は、1月1週に127.6%と2ケタプラスでスタートした。しかし、週を追うごとにプラス幅は縮小、1月4週に99.8と若干前年を割り込んだあと、4週間マイナスに。その後は一転して5週間プラスになるなど、周期的な変動を繰り返している。直近では5月3週から2週連続でマイナスになったが、6月1週は113.3%まで持ち直した。OS別に前年同週比をみると、Android勢は22年に入ってからすべての週で前年を下回っており、市場の足を引っ張っていることは明白だ。特に2月3週から4月1週にかけて、前年のほぼ半分の水準にまで落ち込んだ。
 アップルはメーカー別販売台数シェアで常に6割前後を占め、首位を独走している。一方、Android勢のシェア争いは熾烈だ。シャープは5%前後で推移していたが、4月以降に6%台後半から8%ほどまでシェアを伸ばして2位を維持。また、OPPOは4月以降は5-7%、SAMSUNGとFCNTのシェアの振幅は大きいが5%前後で推移している。ソニーは年初に4.4%あったシェアを3月半ばに2%台まで漸減、3月5週と4月1週でシェアが戻りつつあったが、再び減少傾向に転じ6月1週は3.3%まで落ち込んでいる。
 OS別の動きやメーカーシェアから、スマートフォン市場はアップルがけん引役を担っているといっても過言ではない。しかし、円安の影響により、今後製品価格の上昇は免れない。Android勢の巻き返しが、市場動向のカギを握っている。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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