2024年3月までに全国全ての市区町村への展開と、人口カバー率90%以上を目標に掲げるNTTドコモは、2022年7月24日時点の最新のサービスエリアマップに更新した。これによると、4.5GHz・3.7GHz帯を使用する「5G Sub6(サブシックス)」はすでに広い範囲をカバーし、28GHz帯を使用する「5G ミリ波」のスポットも増えてきた。

 ドコモはソフトバンク・auと異なり、当初は既存の4G LTEの周波数帯を5Gに転用した、5Gの特性をフルには発揮できないSub6・ミリ波以外の5G(転用5G・5G NR化)を展開していなかったが、より広い範囲に5Gエリアを展開すべく、今は提供している。ただし、メインは引き続き、5G Sub6なので、ドコモ回線(ドコモの5Gプラン・ahamo)と5G対応スマートフォン(スマホ)を組み合わせると、高速・大容量の本来の5Gで通信可能だ。
 ただし、サービスエリアマップ上は5Gエリアであっても電波状況によっては4G接続となる。こうしたずれを「マップ詐欺」と憤る声もあるが、デジタル社会の基盤となるインフラとして、今後、着実に5Gエリアは拡大予定のため、スマホを買い替える際は5G対応機種、特にAndroidスマホの場合は「Sub6/ミリ波」の両方に対応する機種から選ぶことをおすすめしたい。
 KDDI(au)は今年6月、5G導入に係る開設計画/3.9G・4G普及に係る開設計画に関する2021年度5G特定基地局開設計画の遅れに対し、総務省から指導を受けた。つまり、現状の5Gサービスエリアは、当初の想定以下なのだ。この遅れを取り戻すべく、基地局開設を進めるとみられ、auのサービスエリアマップの「(2022年)冬以降の予定」をみると、冬には他社に追いつきそうだ。なお、独自の整備方針として、日中の利用者の多い繁華街(商業地域)や主要鉄道路線の駅・駅間の5Gエリア化を優先的に進めている。
 ソフトバンクは、転用5G(700MHz/1.7GHz/3.4GHz)を中心に、22年3月末時点で5Gエリアの全国人口カバー率90%を達成。サービスエリアマップをみると、今は、受信可能なエリアがかなり限定的なSoftBank 5G(28GHz/3.7GHz)は、22年秋以降、ミリ波スポットとともに拡大予定となっている。
 ちなみに、ソフトバンクは5Gについて「Sub6」「ミリ波」ではなく、周波数帯そのままの「28GHz」「3.7GHz」と案内している。SIMロックを解除済み/SIMフリー端末であっても、周波数の対応状況によっては、購入した通信事業者(キャリア)とは異なるキャリアの回線で使えないことがあるので、4G/5Gに関しては、周波数帯の数字で覚えておいたほうがいいかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)