楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」とKDDIのオンライン専用ブランド「povo2.0」は、毎月0円からスマートフォン(スマホ)が使える「0円プラン」として話題になっていたが、楽天モバイルが今年7月1日に月額0円からの「Rakuten UN-LIMIT VI」を、最低月額1078円からの「Rakuten UN-LIMIT VII」にアップデートしたため、維持費の安さでの勝負はpovo2.0の勝ちとなった。

 移行措置として、Rakuten UN-LIMIT VIIは、1回線目・月額データ利用量1GB以下の場合、10月分までは引き続き実質0円で利用でき、本来の料金体系での課金が適用されるのは11月1日から。つまりプラン料金値上げによる負担増を避けるなら、10月31日までに他の通信事業者に乗り換えるか解約すればいい。
 値上げまで2カ月となった9月1日、楽天は11月1日から、ECサイト「楽天市場」での買い物に対して、楽天の各サービスの利用状況に応じて付与するポイント倍率が変わるSPU(スーパーポイントアッププログラム)のRakuten UN-LIMIT VII契約者向け特典のポイント還元率を、現行の「+1倍」から「最大+3倍・月間獲得上限ポイント数最大7000ポイント」に変更すると発表。これに伴い、SPU全体のポイント最大は14倍から、11月1日以降は16倍にアップする。

●楽天モバイルからの乗り換えは待った! 実質0円で引き続き使える可能性高まる


 SPUの各条件は頻繁に変更されており、改悪と優遇強化が繰り返されている。今回の楽天モバイルの条件変更は、楽天モバイルを契約している楽天市場のヘビーユーザーにとっては恒常的な優遇強化となる。
 つまり、Rakuten UN-LIMIT VIIの月額料金(1078〜3278円)と同等またはそれ以上の楽天ポイントをSPUの特典として獲得できれば、キャンペーンの適用なしに、11月1日以降も通信料金は実質0円となるからだ。そのためには楽天市場で買い物をする必要があるが、他のECサイト・サービスでの利用分をそのまま楽天市場に移行すれば負担増にはならない。どうしても他のサイトをメインで利用したい、同じ商品やプランが他より数千円〜数万円も高いといった場合を除き、SPU条件となっている楽天カード、楽天モバイル、楽天市場、楽天証券など楽天の各サービスのセット利用は引き続きお得だ。
 SPUの条件には「楽天証券(投資信託・米国株式)」や「楽天ウォレット」「Rakuten Pasha」といった、人によってはハードルの高いサービスもあり、ポイント最大+16倍の達成は難しい。また、ソフトバンクの「スーパーPayPayクーポン」、povo2.0の「ギガ活」のように、通信とEC・決済の連携による顧客還元と囲い込みは他の通信事業者も取り組んでおり、楽天モバイル独自の強みとは言い難いが、月額料金に対する安い・高いの判断は、特典やキャンペーンによるポイント還元分を含めて判断すべきだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)