パナソニックは9月28日、エオリアLXシリーズの新製品を発表した。新たに排気機能を加えて室外の空気を給気するだけでなく、室内の空気を排出する機能を搭載。さらにナノイーXを併用することで室内をきれいに保つ。

●換気機能とナノイーXで浮遊菌を排出し、付着菌も抑制


 冬のシーズンは空気が乾燥するため、菌やウイルスなどの微細な有害物質が室内を浮遊する時間が長くなりがち。清潔な室内空間を維持するには、室内と室外の空気を入れ替える換気が重要となる。
 エオリアのフラグシップモデルLXシリーズの新製品は室外ユニットに二つの給排気切換弁を新たに設け、室内外切換弁との組み合わせによって給気換気と排気換気ができるようになった。
 それぞれの弁は独立した開閉弁で、空気漏れを最小限に抑えて高い換気量を実現したという。
 しかし、室内の空気を入れ替えると室外の空気に含まれる花粉やPM2.5などを取り込んでしまう可能性も否めない。そこで同社独自のナノイーXの出番だ。換気では除去できなかったり、浮遊せずに付着している花粉や菌などをナノイーXで抑制する。
 排気換気ができるようになったことで、本体内部の湿気やニオイを屋外に放出することも可能となった。
 冷暖房をしながらの換気や手動による換気もできる。さらにAI快適おまかせ運転時は室内外の状況に応じて給気/排気換気を自動で切り替え、ユーザーが意識しなくても室内がキレイで快適になっているというわけだ。また、エアフィルターには従来の銀イオンに加えて抗ウイルス剤をコーティングし、SIAAが制定する抗ウイルス加工の認証マークを取得している。
 新製品では室外機と室内機をつなぐホース部も改良。ストレートなパイプ形状ではなく、新たに消音効果のあるマフラーを搭載して風路を最適化することで、換気時の運転音にも気を配ったという。

●すぐでる暖房にAIを組み合わせて生活パターンを細かく学習


 新製品ではエアコンの本質機能である冷暖房も進化。エアコン暖房の場合、特に外気温が低い朝や夜に運転をスタートさせても暖気が出るまでに時間がかかってしまう。従来機では毎日の運転ONの時間を学習して、運転時刻の30分前から予熱運転をスタートする「すぐでる暖房」を搭載していた。
 しかし、この機能は朝のみで、学習できるのは1パターンのみ。つまり、朝以外の時間帯や平日と土日で起床時刻が異なる場合では、有効に機能しない面があったという。新製品では、これらの課題を解決するためにAIチャージ機能を搭載した。
 AIによって時間帯ごとの運転スタート時間を学習し、さらに曜日別の学習も可能となった。ユーザーの生活パターンを学習し、そのパターンに合わせて予熱運転を制御することで、吹き出し温度が40℃に達するまでの時間は従来機に比べて30%短縮。ユーザーの生活パターンに合わせた即暖性が高まった。
 夏は冷房運転の時間が長く、冷えすぎや過度な除湿による乾燥に不満を持つユーザーが多いという。新製品では新たに「しっとり冷房」を搭載。冷房時の設定温度に到達した後、湿度をコントロールして冷房による乾燥や手足の冷えを抑える機能だ。過度の除湿を抑制するので、通常冷房と比べて15%の省エネ効果もあるという。
 LXシリーズの新製品は従来機から全面的なモデルチェンジということではない。しかし、実際に使用する際、これもできたらよいとユーザーが思うような箇所を見直し、従来機よりも進化している。発売に合わせてエオリア アプリもリニューアルし、より直感的でスマホライクなUIになっているという。冬を前にエアコンの買い替えを考えているのであれば、候補の一つに入れておいて間違いない製品といえるだろう。
 ラインアップは6畳用のCS-LX223Dから29畳用のLX903D2まで10機種。市場想定価格は28万〜50万円前後で、発売は11月10日予定。
 LXシリーズの発表と同時に、LXシリーズから換気と除加湿機能を除いたXシリーズの新製品も発表された。ラインアップは6畳用のCS-X223Dから29畳用のX903D2まで11機種。Xシリーズの14畳用のみ100V対応のX403Dと200V対応のX403D2の2機種がある。市場想定価格は25万〜41万円前後で、発売は10月21日予定である。