高性能な空気清浄機ほど本体が大きくなりがちで、部屋の中で存在感が増し、悪目立ちしてしまう。LGエレクトロニクス・ジャパンが7月から発売するマルチ機能空気清浄機「LG PuriCare AeroFurniture(エルジー・プリケア・エアロファニチャー)」は、部屋のインテリアに溶け込むスマートなデザインが魅力だ。価格はオープンで実売想定価格は5万9400円前後。クラウドファンディング「Makuake」では5月18日から先行販売している。

●丸い天板でスマホの充電もできる


 「LG PuriCare AeroFurniture」は、「空気清浄機」や「サイドテーブル」、「ムードライト」、「ワイヤレス充電」などマルチで使える空気清浄機ながら、部屋のインテリアの一つとして溶け込むようなデザインが特徴だ。
 LGエレクトロニクス・ジャパンによると、家で過ごす時間が増え、インテリアに対する意識が高まっているという。特に、検索エンジンなどで「空気清浄機 デザイン」というキーワードによる検索ボリュームが増えていることもあり、インテリアとして部屋に馴染むデザインの空気清浄機を開発したという。
 丸い天板部分の下に電源や風量、ムードライトなどの操作ボタンを集約することで、天板のテーブル部分をスッキリとシンプルにした。天板は取り外せる。風量調節は自動、弱、中、強、スリープの5段階で、適用床面積は約19.8平方メートル(約12.5畳)だ。
 テーブルの上にサークル状にデザインされた場所にQi対応のスマートフォンなどを置けば、ワイヤレスで充電できる。最大出力は15W、標準5W規格に対応する。
 天板はIPX2等級の防水性能を持つ。また、耐熱性は114℃までなので、熱い飲みものを入れたカップを置けるなど、家具と同じ感覚で使える。
 テーブル天板の下にレイアウトされたLEDライトは、ホワイトやブルー、グリーン、レッド、パープル、スカイ、イエロー、ピンクの8色を切り替えられる。部屋の雰囲気に合わせてLEDライトをオンオフしたり、明るさの調節をしたりするほか、「ThinQ アプリ」を使って自分好みの色合いや明るさにカスタマイズしたりすることもできる。
 空気清浄機能では、筒形のフィルターで360度方位から空気を吸引。プレフィルタ−とHEPA抗菌フィルター、脱臭フィルターによる3層構造のフィルターを通ることで、空気中の微細なほこりや臭いをきれいにする。
 プレフィルターでホコリを捉え、花粉などはHEPA抗菌フィルターでキャッチ、脱臭フィルターでニオイにも対応する仕組みだ。水洗いはプレフィルターのみ可能で、フィルターの交換目安は約3年。
 LG PuriCare AeroFurnitureは、サイドテーブルとしても使えるのでベッドサイドやソファの横などに置いても違和感なく溶け込む。360度全方向から空気を吸い込むため、吸込口の向きを気にしながら設置しなくてよい。
 このほかUV LEDを利用した「UVnano機能」では、空気清浄機内のファンに付着した菌をキレイにするという。

●イラストレーターChocomooさんが手掛けた限定デザインの天板を用意


 Makuakeの先行販売では、ラウンドピュアホワイトのほか、イラストレーターのChocomooさんが手掛けた限定デザイン天板「Chocomoo MUSIC」と「Chocomoo LOVE」の2種類を用意する。
 また、筐体と天板のカラーはホワイト、レッド、イエローから選んだり、自由に組み合わせたりすることが可能だ。
 本体サイズは幅410×奥行き410×高さ550mm、本体の重さは7.1kg。定格消費電力は28W。運転音は21〜44dB。空気清浄レベルは4段階(緑、黄色、オレンジ、赤)で表示する。
 空気清浄機は床に置いて使うものなので、どうしてもスペースをとってしまうし、部屋の中でも目立つ存在だ。家電っぽさを感じさせない本機なら、部屋のインテリアと調和するだろう。(家電ライター・伊森ちづる)