2年以上にわたって不調が続いていたタブレット端末がようやく反転した。販売台数は2014年11月を最後に28か月連続で前年割れが続いていたが、今年4月、103.8%と久々に前年を上回って以来、5月、6月もプラスを維持。特に6月は、117.5%と2ケタの伸びを記録した。

 ここにきて反転した大きな要因は主に2つ。1つはシェアトップのAppleが3月、およそ5%から13%の大幅な実質値下げを断行したこと。これで、延々と二ケタ割れの状況が続いていた市場全体のシュリンクに歯止めをかけた。メーカーごとに動きを見ると、Appleは2月まで大きな前年割れを続けていたが、4月に大きく改善、6月になって115.0%とようやく前年を上回った。もう一つの要因は、Appleのライバルとしてのファーウェイの台頭だ。

 ファーウェイは、今や日本のタブレット市場でAppleに次ぐ第2位メーカーだ。6月でもシェア26.0%と、10ポイント差でAppleに迫っている。しばらくAppleとシェアを競っていたASUSをこの1年で抜き去り、前年比で4倍以上と爆発的に販売台数を伸ばし続けている。

 ファーウェイ製品の税別平均単価は2万円台半ばとAppleの半額以下。売れ筋は8インチで2万円前後の「HUAWEI MediaPad T2 8 Pro」と10.1インチで3万円前後の「HUAWEI MediaPad M3 Lite 10」。いずれも質感、完成度、コストパフォーマンスともに高く人気の製品だ。こうしたライバルの登場が市場を活性化させている。(BCN チーフエグゼクティブアナリスト・道越一郎)

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