ヤマハは7月12日、「VOCALOID」の4年ぶりの新バージョンとなる「VOCALOID5」を発表し、これまでの「歌声ライブラリ」に相当する「ボイスバンク」をセットにした「VOCALOID5 STANDARD」「VOCALOID5 PREMIUM」を、ボーカロイド公式ショップ限定でダウンロード販売を開始した。

 最新版「VOCALOID5」では、従来同様、自由に歌詞とメロディーを入力して楽曲制作できるほか、大量にプリセットした歌詞が入った調声済みのフレーズを試聴し、気に入ったものを選んで貼り付けるだけで簡単に歌声制作が可能な新たな制作フローを追加した。「Yo!」「Yeah!」といったオーディオサンプルも大量に収録しており、ドラッグ&ドロップで楽曲へ簡単にアクセントを加えられる。
 歌い方のスタイルを選ぶだけで、意図した歌い方や声色を自動的に調整できる新機能「スタイル機能」も追加した。スタイルは、メインボーカル風、コーラス風、ロボット風など100種類以上用意し、パラメーターを調整すれば、より細かいブラッシュアップにも対応する。
 そのほか、調整の難しいビブラートなどの歌唱表現技法をアイコンを貼り付けるだけで簡単に反映可能な「アタック&リリースエフェクト」、波形を見ながらマウス操作で歌い方の抑揚やスピード、音素の長さなどを調整できる「エモーションツール」などの新機能を追加した。声の張り具合を調整する「Exciter」、発音に混ぜる息の量を調整する「Air」、発音に混ぜる息の量と母音の音色を調整する「Breathiness」の3種類のコントロールパラメーター、ボーカルトラックに効果的な11種類の実用的なオーディオエフェクト、クリエイターの多様な音楽制作環境とマッチする待望の外部連携機能なども盛り込んだ。
 編集ソフトに加え、ドライブした現代的歌声の英語女性ボイスバンク「Amy(エイミー)」、オーセンティックなR&B英語男性ボイスバンク「Chris(クリス)」、ソウルフルな歌声の日本語女性ボイスバンク「Kaori(カオリ)」、シャープで透き通った日本語男性ボイスバンク「Ken(ケン)」が付属する。
 「VOCALOID5 PREMIUM」は、日本語女性の「VY1」、日本語男性の「VY2」、英語男性の「CYBER SONGMAN II」、英語女性の「CYBER DIVA II」を加えた計8種類のボイスバンクが付属する。このほか、従来バージョン「VOCALOID3」「VOCALOID4」の歌声ライブラリをとして使用でき、特典として、SteinbergのDAWソフト「Cubase」に「VOCALOID」の機能を組み込める「VOCALOID4.5 Editor for Cubase」が付属する。対応OSは、Windows 10/8.1/7、macOS 10.13/10.12、Mac OS X 10.11。
 税別価格は、付属ボイスバンク数4の「VOCALOID5 STANDARD」が2万5000円、付属ボイスバンク数8の「VOCALOID5 PREMIUM」が4万円、「VOCALOID5 STANDARDバージョンアップグレード版」が1万5000円、「VOCALOID5 PREMIUMバージョンアップグレード版」が2万4000円。バージョンアップグレード版の対象製品は、「VOCALOID3 Editor(SE)」「VOCALOID4 Editor」「VOCALOID Editor for Cubase(NEO)」「VOCALOID4 Editor for Cubase」。

●「VOCALOID5」対応のバーチャルシンガー・ニューフェイスは「桜乃そら」!


 AHSは、歌唱音声合成ソフト「VOCALOID5」用ボイスバンクとして、人気声優・井上喜久子さんの声を元にした「VOCALOID 桜乃そら(ボーカロイド ハルノソラ)」を発表。7月26日にパッケージ版・ダウンロード版を同時発売する。
 サードパーティ製ボイスバンク初となる「桜乃そら」は、やさしくやわらかい声質が特徴の「ナチュラル」、力強く張りのある、のびやかな声質が特徴の「クール」の2種類を展開。税別価格は、パッケージ版の「ナチュラル」「クール」が各1万8000円、2種類のライブラリをセットにした「コンプリート」が1万7800円、ダウンロード版の「ナチュラル」「クール」が各8000円など。