2019年度全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)は2019年4月18日に実施されました。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で実施されないことが決まっています。

2019年度の中学校英語では「話すこと」について特例措置がとられたため、「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の3分野で集計。「読むこと」と「書くこと」に課題が見られました。

英語の家庭学習で英語の読み書きを伸ばすには、どうすればよいのでしょうか。

この記事のポイント

  • 全国学力テスト中学校英語の結果概要と課題
  • 英語の家庭学習で「読むこと」を伸ばすには
  • 「書くこと」を伸ばすには基本英単語の習得と英文を書く練習を

全国学力テスト中学校英語の結果概要と課題

2019年度の全国学力テスト中学校英語は、2種類のテストが実施されました。1つは「聞くこと」「読むこと」「書くこと」のテスト、もう1つは「話すこと」のテストです。

「話すこと」については、ICT環境が整っておらず実施できない学校もあったため、全体の集計結果からは除外され「参考値」のみ公表されています。

全体として、次のような指摘がなされました。
●「聞くこと」「読むこと」
 ・おおむねできているものの、話し手や筆者の意図の理解が難しい
 ・特に社会的な話題の理解が難しい
●「書くこと」
 ・基本単語や文法事項の定着や活用に課題がある
 ・まとまりのある文章を書く際に、自分の考えを英語で表現するのが難しい

英語の家庭学習で「読むこと」を伸ばすには

英文の読解については、日常的な話題は予備知識もあり理解しやすい傾向があります。しかし、社会的な話題になると手持ちの知識だけでは難しく、よりしっかり文章を読む練習をしなければなりません。

まずは、段落ごとに何が書いてあるのかを読み取ることを意識しましょう。

<英語の「読むこと」を伸ばす練習>

●文章の最初の段落と最後の段落を読み、筆者が話題にしていること・何が問題だと言っているのかを読み取る
●各段落の最初の1〜2文を読み、全体の流れをつかむ(余白にメモをとっておくと、あとで確認しやすい)
●英語の文章の「型」を意識して読む

社会的な話題を扱う英語の文章には基本となる「型」があります。1つのまとまった文章の場合、最初の段落と最後の段落が全体のテーマと筆者の主張。各段落の構成も「一番言いたいこと(トピックセンテンス)→その理由・事例→結論」の流れで進むのが一般的です。

「型」を意識して読むことで、より筆者の主張をつかみやすくなるでしょう。

「書くこと」を伸ばすには基本英単語の習得と英文を書く練習を

「書くこと」を伸ばすには、基本英単語の習得とともに、習った単語や文法を使った英文作りを行いましょう。

たとえば、教科書や参考書の英文(例文など)の単語を入れ替え、自分の周りのことを表現してみてください。“I go to (場所).”というシンプルな例文でも、意外に多くのことを伝えられます。

例)I go to the park to finish my homework this afternoon.

学校の授業や宿題、家庭学習で英単語・英文法を学習したら、ぜひ英語で日記を書いてみましょう。最初は短い1文で構いません。

英語や文法を意識して表現する練習を重ねることで、やがてまとまった英語の文章も書きやすくなるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

「読むこと」では英語の文章の「型」を意識して段落ごとに内容をとらえること、「書くこと」では例文をアレンジして使うことがポイントです。

学校の授業や宿題、問題集などで触れる多くの英文を使って、「読む」「書く」の練習を重ねていきましょう。


出典:平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査 報告書【中学校/英語】|国立教育政策研究所
https://www.nier.go.jp/19chousakekkahoukoku/report/19middle/19meng/