受験する中学校を選ぶ際は、偏差値というのは大きなウェートを占める要素となります。ただ、中学受験の場合、四大模試ごとに偏差値が異なり、塾によっては難関校以外の情報が入ってこないこともあり、通っている塾とお子さまの学力の間にミスマッチが起こることがあります。

こうした時に、どのような基準でお子さまに合った学校を探せばよいのか、森上教育研究所がお伝えします。

模試によって変わる偏差値、塾選びの落とし穴とは?

中学受験を考えているご家庭の保護者のかたやお子さまはよくご存知のように、中学受験にはそれぞれの塾が実施している四大模試といわれる模擬試験があり、どの模試を受けたかによって偏差値の基準は変わってきます。
たとえば、難関校志望の受験生が多く集まるA塾とそれに次ぐB塾では、偏差値でいうと、7〜8ポイントの開きがあり、A塾の模試で偏差値50という受験生は、B塾の模試では偏差値57になるというように、塾によって受験生の層が異なっているというのが事実です。

中学受験をする際に、目指す学校や受験生の学力によって塾選びをすることになりますが、塾によってどの偏差値の学校を得意としているかはそれぞれ異なります。つまり、A塾の生徒が受験しない真ん中より下の学校の情報をA塾は持っておらず、A塾の中で芳しい成績を取れないと、「受験する学校がない」という錯覚を起こしてしまうことがあります。
もちろん、これは勘違いで、ほかの塾の模擬試験を受けてみると、今までに知らなかったけれどお子さまに合った学校や大学受験で実績を出しているというおトクな学校に巡り会える可能性が増えます。

こうした意味では、中学校の偏差値だけに捉われることなく、その学校の出口がどうなっているのか広い視野をもって学校の情報を集め、「頑張っている学校」を選んでいただきたいと思います。

おトクな学校とは、子どもに「精神的な成長」を促してくれる学校

ここでいう「頑張っている学校」「おトクな学校」というのは、生徒の精神的な成長を促せる学校のことだと考えます。精神的な成長を促すことができると、お子さんはぐっと大人になります。すると、自分がどう生きたらよいのかということに対して自覚的になり、自ずと自分に課す課題を明確にできるようになるのです。

たとえば、進学という面では、中長期的な留学を通しての学びを提供することで、入口となる中学受験よりワンランク上の大学に入学する生徒の多い学校もあり、こうした学校は「頑張っている学校」といえるでしょう。
もちろん、留学がしたいというお子さまは、留学制度のある学校を選ぶとよいでしょうし、勉強合宿が学校の大きな特徴で、それをきっかけに生徒が成長するということもあるでしょう。

いずれにしても、おトクな学校や出口がよく頑張っている学校は、お子さまが何らかの体験を経て変わる仕組みをもっているものです。
保護者のかたは、ぜひこういった視点をもって学校の説明を聞かれることをおすすめします。