新年度・新学期が始まりましたが、新中学3年生とその保護者にとっては、来年春の高校入試が気になるかと思います。今回は高校入試に向けて、ゴールデンウィーク(以下GW)にやるべき3つの準備についてご紹介します。

この記事のポイント

  • 合否を分ける「1点」をとるための3つの準備
  • テストの答案から「あと1問取れた問題」を分析する
  • 中1・2の教科書・教材を手の届くところにそろえる
  • 入試問題をながめ、漢字・計算などのルーティンを決める

合否を分ける「1点」をとるための3つの準備

高校入試・大学入試ではよく「1点差で合否が分かれる」と聞きます。入試にもよりますが、同じような実力をもった受験生で競うわけですから、入試での得点分布をみると合否のボーダーライン付近に山ができています。このボーダーライン付近の山から抜け出し、より合格を確実にするために、GW中にやるべき3つの準備があります。

  • これまでのテストの答案で「あと1問」を分析する
  • 中学1・2年生のときの教科書・教材を手の届くところにそろえる
  • 入試問題をみて、漢字・計算などのルーティンを決める

ではそれぞれについて詳しくご紹介していきます。

テストの答案から「あと1問取れた問題」を分析する

GW中に始める1つめの準備は、手元に残っているテストの問題と答案をかき集めて、お子さまとテストの答案をみながら「あと1問取れた問題はどれか?」を分析することです。

不合格となった受験生からは「ケアレスミスで点数を逃した」とよく聞きますし、よくあるケアレスミスとして単純な計算ミス、単位の間違い、漢字の点の書き忘れなどがあげられます。こうしたよくあるケアレスミス対策とは別に、お子さまがしがちなケアレスミスの傾向を把握することは、入試本番だけでなく定期テストなどの内申点対策にもなります。

過去のテストの答案分析をする際には、保護者、お子さまともに、どうしても点数に注意・関心が向きがちですが、終わったことはさておいて、今後ケアレスミスをしないための対策会議と割り切って話し合うようにしましょう。
そして保護者の方はなるべく聞き役に徹して、お子さまに語らせてお子さま自身にケアレスミスの傾向を気づかせるように心がけましょう。

誰しも自分の悪いクセを人から指摘されるのは嫌だと思いますが、自分で気づいた悪いクセなら自発的に直そうとするものですので、なるべくお子さま自身の言葉で自分のしがちなケアレスミスに気づかせ、今後注意するように仕向けることが大事です。
そしてこのようなケアレスミスを分析するためにも、これから受けるテストは問題と答案をともにストックするようにしましょう。

  • これまでのテストの問題・答案をかき集める
  • お子さま自身に「自分のしやすいケアレスミス」を気づかせる
  • 今後のミス対策の材料として、これからのテストは問題・答案をセットでストックする

中1・2の教科書・教材を手の届くところにそろえる

GW中の2つめの準備は、中学1・2年生のときの教科書や教材を手の届くところにそろえることです。高校入試は中学3年間の学習内容から出題されるため、中学1・2年生の学習内容の復習も増えてきます。

中学1・2年生の範囲でわからない問題が出てきたときに、すぐに調べられるよう、中学1・2年生のときの教科書・教材を手の届きやすいところにそろえるようにしましょう。もし教科書や教材を処分してしまった場合は、通信教育の教材や市販の参考書・問題集などで補うようにしましょう。

そしてさらに余裕があれば中学1・2年生の理科と社会の復習を、早めに始めることをおすすめします。
理科・社会は、学年によって学習する内容が異なるため、中学1・2年生の定期テスト以降に復習する機会があまりありません。理科・社会は入試直前に追い込むパターンも多いのですが、早めに復習を始めておくと直前になって慌てずにすみます。

また積み上げ教科といわれる英語・数学も、成績が伸び悩んでいるようであれば、時間の取りやすいGWを利用して中学1年の内容までさかのぼって復習することをおすすめします。難関大に合格した受験生の体験談でも「英語は中学内容までさかのぼって復習した」とよく目にしますので、中学3年生にも有効な復習方法だと思われます。

  • 中学1・2年生のときの教科書・教材を手の届くところにそろえる
  • 学年で学習内容が異なる理科・社会の復習を始める
  • 英語・数学で伸び悩んでいる場合は、中1までさかのぼる

入試問題をながめ、漢字・計算などのルーティンを決める

GW中の3つめの準備は、入試問題をみて国語の漢字や数学での計算問題の有無を確認し、毎日できる入試対策のルーティンを決めることです。
公立高校入試は都道府県によって出題内容や配点が異なりますが、国語の漢字や数学の計算問題などの基本事項が出題されることが多いです。入試問題をみて、漢字、計算問題などの基本事項がどの程度出題されているかを確認し、それらの日々の対策を始めるようにしましょう。漢字、計算、暗記などは1回5分くらい、できれば毎日取り組むルーティンにして、入試本番に向けてくり返し対策するようにしたいものです。

  • 入試問題で、国語の漢字や数学の計算問題の有無と配点を確認する
  • 漢字、計算、暗記などの1回5分程度のルーティンを決めてくり返す

まとめ & 実践 TIPS

高校入試対策での勉強や経験は、その後の大学入試対策や資格試験の勉強などにも活きてきます。ふだんは学校の毎日の授業で大変かと思いますが、比較的まとまった時間のとれるGWを利用して、3つの準備をすすめてみてはいかがでしょうか。

株式会社プランディット 社会課 十河(そごう)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの社会(地歴公民)の教材編集を担当。