大学入試本番まであとわずか。受験生本人はもちろんのこと、保護者の皆さまも緊張感が高まってきているのではないでしょうか。このような時期に、保護者として受験生を支えてあげられるポイントを、「前日まで」と「当日」という2つの時間軸で確認してみたいと思います。

この記事のポイント

  • 【大原則】「大学入試は受験生本人のもの」であることを理解する
  • 【前日まで】保護者ができる「3つの確認」
  • 【当日】寒暖差対策をして早めに試験会場へ

【大原則】「大学入試は受験生本人のもの」であることを理解する

時間軸ごとの確認の前に、保護者にご理解いただきたいのは「大学入試は受験生本人のもの」だという大原則です。
高校受験までとは違い、受験生ももう立派な大人です。たとえば、出願先の決定や、受験スケジュールの管理など、大学受験に関することは自分自身で決め、管理するよう促してあげてください。
そうすることで、「自分の力で勝ち取った合格」という意識も芽生え、大学入学後も勉学や学生生活に主体的に向かうことができるようになるのです。

【前日まで】保護者ができる「3つの確認」

その大原則を踏まえたうえで、保護者としては受験前日まで(もし前泊で遠隔地に受験しに行く場合は「出発日の前日まで」)に、以下の3つを確認してください。

<ポイント①>受験スケジュールの確認

受験校を決め、そのスケジュールを管理するのはあくまで受験生本人。ただし、保護者も「出願締め切り日」「入試日」「合格発表日」に加え、「手続き締切日」も確認するようにしてください。

私立大学の場合、同じ学部・学科の一般選抜であっても、いくつも入試方式があるところが大半ですので、どの方式で受験するのかもしっかり確認を。
入試本番の時期には合格発表日と手続き締切日が次々とやってくるので、志望の優先順位は本人にきちんと確認してください。そのうえで「いつ、どのような結果であれば、どの大学に入学金を納めるのか」をシミュレーションし、必要になりそうな金額は今のうちから準備しておくとよいでしょう。

<ポイント②>「緊急連絡先」の確認

試験当日に公共交通機関が遅延したり、体調不良になったりした場合の対応方法も、すべて要項や受験案内などに記載されています。
大学によって対応方法は異なるので、受験生だけでなく保護者も確認してください。その際、何かあったときの緊急連絡先を控えておくと、いざというときに慌てずに済みます。
電話だけでなく、メールによる連絡としている大学もあるので、必要に応じて事前に登録しておきましょう。

<ポイント③>「持参物」の確認

受験するのに必要な持参物も、要項や受験案内に具体的に記載されており、大学のホームページでも確認が可能です。早めに確認するよう促してあげてください。
着用可能な服装や、試験時に机上に置ける時計の種類など、細かく条件を指定している大学も多いうえ、今年は感染症対策に伴う注意点など、受験に関する最新情報をホームページ上で試験日直前まで更新・発信するとしている大学が大半です。
出願後であっても何か変更点がないか、受験する大学のホームページは随時チェックするよう勧めてみてください。

【当日】寒暖差対策をして早めに試験会場へ

試験会場では感染症対策として換気が強化されていますので、例年以上に室内の寒暖差が大きくなります。調整しやすい着脱可能な服装で試験に向かうようアドバイスしてあげてください。

また、試験会場に到着後、検温などのチェックを行う大学もあり、試験を受ける教室に入るまでに例年以上に時間がかかることも想定されています。交通機関の混雑の影響も加味して、時間的な余裕をもって出発するよう促してあげてください。

一人で遠隔地に受験しに行っている場合は、もし可能であればメールやSNSなどで、簡単な応援メッセージを送ってあげてもよいでしょう。その際、返信がなかったり、既読スルーになったりしても心配しないで。受験生本人にはしっかり届いています。信じて無事に試験が終わるのを待ちましょう。

試験終了後は、つい「今日の試験、どうだった?」と聞きたくなりますが、そこはぐっとこらえましょう。大学入試というのはあくまで相対評価。本人ができなかったと思っていても合格することも多いし、その逆も多いのです。結果が出てみないとわからない、というのが実態なので、試験の手ごたえを確認するぐらいなら、次の試験に気持ちを切り替えてあげることのほうが重要です。
もしその日で受験が終わる場合は、結果がどうであれ、最後までがんばりぬいたことを、全力でほめたたえてあげてください。

まとめ & 実践 TIPS

今年もいろいろと不安要素が多い入試年度です。しかし、保護者が「何があったときに、どうすればよいか」の情報を把握できていれば、受験生のセーフティ・ネットになってあげることができます。その安心感があれば、受験生本人も試験会場で全力を出し切ることができます。