民法の一部が改正され、2022年4月からは18歳から成年年齢となります。大学入試まっただ中にいる受験生たちは「ほぼ成人」と言ってもよい状況です。

受験の緊張感が高まっているこの時期に、「子ども扱いしてはいけない……、でも子どもは子どもだ……」と保護者のかたも受験生との距離の取り方にお悩みなのではないでしょうか。

中学入試や高校入試のときにあれこれと世話をしてこられた保護者のかたも、大学入試は受験生本人が自立していく姿を喜ぶ場だと考え、少し距離を取って見守ることも大切です。

次の3つのことに気を付けて、受験生本人を良い形で支えてあげましょう。

この記事のポイント

  • 【ポイント1】気持ちで支える
  • 【ポイント2】言葉で支える
  • 【ポイント3】行動で支える

【ポイント1】気持ちで支える

受験直前期の最大の敵は「不安」です。≪心配事が頭の中を巡って集中できない≫≪不安だから寝る時間を削ってがんばってしまう≫どちらも大事な本番で自分の力を発揮できる状態とはいえません。大切なのは最後まで「平常」を貫くことです。

保護者としても受験生本人の努力が報われるのかどうか、とても不安だと思います。しかし、その不安を態度に出さないように心がけましょう。不安は伝染します。

保護者自身の心の中では、第1志望に合格できなくても何があってもあなたを支える、大学入試だけがあなたの人生を決めるわけではない、という気持ちの余裕をもって平常心でいたいところです。

【ポイント2】言葉で支える

ただし、そのことは言葉で言ってはいけません。「第1志望に合格できなくてもいい」ということは、「合格を信じてくれない」という気持ちのすれ違いにつながりかねません。それだけ受験生は過敏になっている可能性があります。

また、「がんばれ」と声をかけるのも控えましょう。「がんばれ」という言葉は「成功しなかったらどうしよう」という不安につながるプレッシャーとなったり、「これ以上どうがんばれと言うのか」と反発の気持ちを生み出したりしがちです。

これまでがんばってきた姿を知っているのであれば、
「努力は裏切らないよ」
「よくがんばってきたね」
「がんばってるね」
と、過去と現在の受験生本人の行動を認め、ほめましょう。

もし、(残念ながら)がんばってきた姿をあまり見せていないのであれば、
「応援しているよ」
保護者自身の気持ちを伝えましょう。

保護者が見てくれている、そしてこれからも寄り添ってくれる、という安心感につながります。

【ポイント3】行動で支える

受験に関連して、さまざまな手続きや長距離の移動など大きなお金を扱う場面があります。しかし、受験生はそういったことに慣れてはいません。そこにも「不安」が潜んでいます。
手続きへの不安を解消できるようにサポートしましょう。

もちろん、実際の手続きを本人がやるかどうかは本人の意思や教育方針によるので柔軟に考えればよいのですが、抜け漏れのないよう、一緒にチェックしてあげてください。

また、1月下旬から基本的に授業はなくなり、自宅にいる時間が長くなります。学習、食事、入浴、睡眠など、通学期とは違う時間の使い方になります。この時期、入試本番のように時間を計りながら問題を解くことも多くなり、食事等の時間は毎日同じとはいかなくなりがちです。

入試日程や、学習時間(食事等の時間変更)の計画など、カレンダーを共有して書き込んでおくようにすれば、一緒に臨んでいる、独りじゃないという心強さにつながります。

まとめ & 実践 TIPS

受験生本人が試験で力を発揮できるよう、不安に思うことをできるだけ取り除いてあげましょう。

大人としての本人の人生のスタートを切ろうとしているところです。愛情をもって支え、信頼をもって見守ってあげてください。