1月15日(土)、16日(日)の2日間に行われた大学入学共通テストの結果と出願に向けて、新型コロナウイルスの現状をふまえた上で注意点をお伝えします。

 1月15日(土)、16日(日)の2日間に行われた大学入学共通テスト(以下、共通テスト)。
 大学入試センター試験(以下センター試験)から共通テストに代わり2年目となった今年度、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、日本史、化学などで平均点が大きく低下し、全体でも文系5教科8科目(900点満点)で対前年−44点、理系5教科7科目(同)で−59点(いずれも駿台予備学校・ベネッセコーポレーションの「データネット2022実行委員会」集計)と、今世紀に入り最も低い平均点予想となった。
 この影響は、この後の出願動向にも変化をもたらしている。
 例えば、国公立大全体では志望者数が前年比96%とやや減少。模試段階で前年よりも志望者が集まっていた難関国立大や国公立大の医学部医学科でも志望者数が減少、難関国立大は前年比95%、国公立大の医学部医学科は前年比90%と減少している。

 一方、文系では共通テストで数学が必須ではない募集単位や、教科・科目数が少ない募集単位に注目が集まる傾向が見られる。全体では安全志向の様相が強まっているが、想定していた共通テスト目標点は全国平均点に合わせて変動するため、今年の判定基準をもとに冷静に判断し、諦めずに第1志望に出願していくことも重要である。

 今後、私立大学の一般選抜も始まるが、引き続き感染症には十分に留意して受験に臨んでいただきたい。万が一感染したり濃厚接触者となった場合でも、各大学では特別措置として受験機会を確保している。
 仮に一般選抜の出願を行った上で、新型コロナウイルスの感染によって受験できなくても、医師による診断書や保健所が指定する医療機関による濃厚接触者認定、期日までに必要な手続き等を行うことで、追試験や振替などによる特別措置で受験機会を確保することができるため、該当する場合は必ず各大学のサイト等で確認した上で、各大学の窓口に連絡していただきたい。

 年明けの文部科学省の発信を受け、既に対応方針を発表している大学もある。
 例えば金沢大学では、新型コロナウイルス感染症によって共通テスト(本試験・追試験ともに)を受験できなかった場合、個別試験等の成績と出願書類等で総合的に判定することを発表している。また、岡山大学では相談窓口や対象者、相談期間について具体的に発表している。
 私立大学においては、上智大学が新型コロナウイルス感染症によって共通テストまたは大学独自試験を受験できなかった場合の特例措置として、所定の期日までに追試振替申請を行った者に対して一般選抜 追試(書類選考型)を実施すると発表している。

 ベネッセコーポレーション・教育情報センター【高校向け】のTwitter(@benesse_hs_info)では、各大学から公表された特別措置や問い合わせ窓口等の最新情報の一覧を発信していくので、ぜひそちらも参考にしていただきたい。