「子どもの志望大は遠方だし、大学に入ったら一人暮らし?」

この記事では、現在一人暮らし中の大学生を対象に実施したアンケート結果をもとに、部屋の間取りや家賃、気になる仕送り額など「今ドキの大学生一人暮らし」についてご紹介。

また、一人暮らしを経験した大学生の本音もご紹介します。 お子さまが大学進学と共に一人暮らしを始めることも想定して、少し先の未来をイメージする参考になさってください。

この記事のポイント

  • 「1K・家賃4万円未満〜5万円台・仕送り5万円未満」が主流
  • 「大学への通いやすさ」で部屋を選んだ人が多数
  • 「自由に過ごせる」「家事が大変」… 大学生が本音で語る一人暮らしエピソード

「1K・家賃4万円未満〜5万円台・仕送り5万円未満」が主流

まずは今回のアンケートからわかった、大学生の一人暮らしに関するデータから見ていきましょう。

■部屋の間取り

「一人暮らしをしている部屋の間取りは?」という質問に対して、ほぼ全員が「1K」(または「1DK」、「1LDK」、「ワンルーム」)と回答。

やはり大学生の一人暮らしでは、「1部屋+キッチン+α」が主流のようです。
ただしそのなかでも、首都圏以外の大学生で「1LDK」(1部屋のほかにリビングルームあり)と答えた人も複数いて、居住地域によって住宅事情は異なることがうかがえます。
一方で、「2K」や「2LDK」と答えた人はほとんど見られませんでした。

■家賃

1か月の家賃を尋ねたところ、「4万円未満」と回答した人が25%、「4万円台」が31%、「5万円台」が25%とそれぞれ多く見られました。

概ね「1Kなら1か月4万円未満〜5万円台程度」と考えておくと、ひとつの目安になりそうです。
一方で、東京都内の大学に通う大学生からは、6〜8万円台の回答も見られました。地域による家賃の違いにも注意が必要です。

■実家からの仕送り額

実家からの1か月の仕送り額がどのくらいかは、保護者のかたも気になるところでしょう。
地域差やご家庭の事情などにより、仕送り額には違いがありますが、「5万円未満」と回答した人が37%ともっとも多く、次いで「5万円以上7万円未満」が19%。

家賃や食費、水道光熱費、友人との交際費などを合計すると、仕送りだけでは難しく、アルバイト代などで補っている人が多いと予想できます。
なお、「0円(仕送りはない)」という人も全体で15%と少なからず見られました。

仕送りをもらわない場合、奨学金やアルバイト代などで生活費をまかなうことになるため、節約の工夫が求められそうです。

「大学への通いやすさ」で部屋を選んだ人が多数

「一人暮らしの部屋を決めるうえで重視したことは?」という質問に対して、最も多くの人が挙げたのが「大学への通いやすさ」でした。

さらに3位には「立地・周辺環境」、4位には「セキュリティ」で、「間取り」や「築年数」よりも上位にきています。

やはり「通学しやすく、買い物も便利」「安心して生活できる」などは、一人暮らしにあたって譲れない条件のようです。

また、2位にランクインしたのは「家賃」でした。
「1か月にもらっている仕送り額」が「0円」「5万円未満」と回答した人が5割超いることからもわかるように、「生活費が決して十分ではないなかで、家賃を少しでも抑えたい」というのが大学生の本音のようです。

なお大学生のコメントを見ると、部屋探しにあたっては「合格前に保護者が何件かアタリをつけておいてくれた」というケースもありました。

オープンキャンパスや入試で大学に行くタイミングを利用して、不動産屋などで物件情報を調べたり、インターネットで情報を得たりしておくとよさそうです。

\体験談/

重視したこと:家賃、セキュリティ、立地・周辺環境、築年数
譲れなかったポイントは「大学まで乗り換え1回以内で行けること」「家賃7万以下」「バストイレ別」「2階以上」でした。これらの条件で、インターネットで検索し、いくつかの物件を内見して決めました。
(早稲田大 教育学部 Y・Iさん)

重視したこと:家賃、間取り、セキュリティ、大学への通いやすさ
不動産屋で勧められた物件のなかから選びました。初めは「オートロック付き」というこだわりもありましたが、予算内に収まらず断念。「大学への通いやすさ」「スーパーが近くにある」という条件で絞り込みました。
(県立広島大 生物資源科学部 A・Mさん)

重視したこと:家賃、大学への通いやすさ、その他
学生生協が管理している物件を希望していたので、合格後のイベントで、「大学への近さ・家賃が予算内に収まること・家具付きの物件」という条件で部屋を選びました。イベントには学生が大勢来ていて、「早い者勝ち!」みたいな雰囲気でした。内見をせずに決めたけれど、住み心地には満足しています。
(弘前大 医学部 C・Oさん)

「自由に過ごせる」「家事が大変」… 大学生が本音で語る一人暮らしエピソード

ここからは、実際に一人暮らしを経験した大学生の生の声をご紹介しましょう。

一人暮らしの魅力としては、「自由に過ごせる」「友達を部屋に呼べる」などの意見が多く寄せられました。

一方で、「洗濯物がすぐたまったりして家事が大変」「誰も起こしてくれなくて授業に遅刻」「孤独を感じる」といった本音も聞こえてきました。

そして、「食事を作ってくれていた親のありがたさを感じた」「家でのおしゃべりが心のよりどころだと気付いた」という声も目立ちました。

一人暮らしの経験が、当たり前だと思っていた家族の存在に改めて感謝するきっかけになったようです。

\体験談/

疲れてアルバイトから帰ってきても、掃除や洗濯を自分でしなければいけないのは大変。その半面、自分の好きなように1日のスケジュールを決められるのはラクかも。自炊に関しては「ちゃんとできるかな?」と心配していたのですが、今は案外楽しんでいます。
(岡山大 法学部 A・Iさん)

自分好みに部屋をレイアウトしたり、好きなものを作って食べたりして一人暮らしを楽しんでいます。家事は大変ですが、大学生のうちに生活力をつけられるのは自分にとって大きなメリット。親のありがたみにも改めて気付きました。
(筑波大 人文・文化学群 Y・Nさん)

規則正しい生活をしようと思っていても、誰にも注意されないのでつい夜更かししてしまって、朝起きられないことも……。自分を律することを心がけるようになり、少しですが「成長したな」と感じます。
(東北大 教育学部 Y・Nさん)

まとめ & 実践 TIPS

お子さまが一人暮らしをするとなると、保護者のかたにも家計の面などで負担がかかるかもしれません。
それでも、一人暮らしによって身に付くものもたくさんありそうです。
お子さまの志望大が遠方なら、今回の記事でご紹介した家賃や仕送り額などに関する情報も参考に、一人暮らしも具体的に検討してみてはいかがでしょうか。

※2023年10月に行った進研ゼミ受講経験のある大学生向けアンケート(118人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。