「自分が高校時代にはなかった学部・学科ばかり。どんなことを学ぶんだろう?」
「入試の仕組みが複雑で理解できない」
お子さまの大学入試に関して、わからないことが多くて不安な保護者のかたは多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、保護者のかたにご協力いただいたアンケート結果をもとに、お子さまの大学入試に関して「ココが心配」と感じているポイントを5つ取り上げて解説します。
大学入試の疑問や気がかりを減らして、受験に集中して取り組める環境を整えましょう。

※この記事では、大学入試の学校推薦型選抜・総合型選抜を「推薦入試」として記載・紹介しています。

この記事のポイント

  • 1 入試制度が難しい
  • 2 大学の学部・学科が多様化し、選び方がわからない
  • 3 子どもにふさわしい受験スタイルがわからない
  • 4 受験料や入学後の学費が気になる
  • 5 保護者世代の経験が通用しない

1 入試制度が難しい

「ココが心配」というポイントとして特に多く上がったのが、「入試制度が複雑でよくわからない」という声でした。
まずは保護者のかたの切実な声をお聞きください。

(体験談)

子どもが「学校推薦型選抜を視野に入れてがんばりたい」と言っているのでリサーチを始めたのですが、私が高校生の頃と違うので、理解が追いつきません。大学によって制度が違うし、併願が可能な場合も…? 頭が混乱してしまいます。
(高校1年生の保護者)

入試制度について早めに調べておきたいとは思っているのですが、入試の名称もたくさんあって複雑そうなので、つい後回しにしてしまいます…。
(高校1年生の保護者)

大学の入試制度は、「一般選抜」と「推薦入試(学校推薦型選抜・総合型選抜)」の2種類に分けられます。

「一般選抜」とひと口にいっても、国公立大・私立大に限らずさまざまな制度があるうえ、入試科目も大学・学部や制度によって異なります。
さらに2025年度入試からは、入試科目の変更などによってさらに複雑化が予想されます。

「推薦入試」は、具体的には学校推薦型選抜と総合型選抜を指します。
大学・学部によって入試制度名や内容が違ううえ、共通テスト受験が必須の場合も。

いずれにしても、お子さまが気になっている大学について入試制度を早めに調べ始めれば、「どんな受験対策をしたらよいか」も見えてきます。
以下の記事を参考に、入試制度の基本を押さえておきましょう。

国公立大と私立大でどこが違う?一般選抜について国公立・私立大別にわかりやすく解説!
https://benesse.jp/juken/202209/20220904-1.html

いつ何すればいいの?大学の推薦入試の種類と時期まとめ。総合型・学校推薦型選抜体験談も!
https://benesse.jp/juken/202301/20230118-1.html

2 大学の学部・学科が多様化し、選び方がわからない

大学の学部・学科が多様化している昨今は、「どうやって受験大・学部を決めたらよいかわからない」という意見も多数みられます。
そんな保護者のかたの声をご紹介します。

(体験談)

子どもの得意なこと・好きなことに関連する大学・学部を勧めたいけれど、学部名を見ただけではどんなことを学べるのかわかりません。大学のサイトを見てもスッキリせず、「もっとピッタリのところがあるのかも…」と迷ってしまいます。
(高校1年生の保護者)

自分が高校生のころにはなかった、カタカナ交じりの学部・学科名がたくさんあってチンプンカンプン。また、新設大だと特にイメージがわかず、子どもの志望大検討で困っています。
(高校1年生の保護者)

大学の学部・学科は、社会情勢の変化に応じて新設されたり、再編統合されたりすることがあります。
そのため現在は、保護者のかたが学生のころにはなかった学部・学科もたくさんみられ、名称だけではどんなことを学ぶのかわからない場合も多いでしょう。
また、同じ名称の学部・学科でも、大学によって学ぶ内容が異なるケースも多々あります。
お子さまの志望大・学部をどんなふうに選んだらよいか迷ってしまいますよね。

そこでお勧めしたいのが、学部・学科にとらわれず、まずはお子さまが「どんなことに興味があるか」をスタート地点とする調べ方。
学びたい分野や学問が見えてきたら、各大学のホームページなどで「どの大学・学部なら学べそうか」を絞り込んでいくとスムーズです。
大学・学部・学科選びにあたっては、下記の記事も参考にしてみてください。

大学に入ってから後悔しないために! 学問・学部・学科選びの鉄則
https://benesse.jp/juken/202212/20221205-2.html

3 子どもにふさわしい受験スタイルがわからない

大学の入試制度が多様化していることから、「うちの子はどのスタイルで受験させるのがベスト?」と悩む保護者のかたも目立ちます。

(体験談)

子どもに学校推薦型選抜を勧めてよいかどうか悩んでいます。大学・学部によって課される内容がだいぶ違うと聞いているので…。また、緊張しやすいので、面接がある大学は不利なのかも?などと考えてしまいます。
(高校2年生の保護者)

いろいろな受験スタイルがあるようなので、今から少しずつでも受験について学んでおきたいと思います。子どものタイプに合う入試制度を早めに見つけておけば、普段の勉強法にも活かせるのではと期待しています。
(小学5年生の保護者)

「入試制度が複雑で理解しにくい」という悩みと共に、多くの保護者のかたから寄せられたのが、「子どもにはどの受験スタイルが合うかわからない」という声でした。

近年は、「年内入試(推薦入試)」と呼ばれる学校推薦型選抜や総合型選抜で大学に入学するお子さまが増えています。
その背景には、受験生も保護者のかたも「早く進学先を決めたい」という思いがあるといわれています。

ただし推薦入試においては、受験する大学・学部への思いを志望理由書としてまとめたり、面接で伝えたりすることが求められます。
また、一般選抜では課されない試験が課される場合もあります。

さらに、推薦入試は確実に合格できるとは限らないため、一般選抜も視野に入れるなら、その対策も並行して進める必要があり、その分負担がかかるのは事実。
もし明確な志望動機がない場合は、一般選抜に絞り込んだほうがよい場合もあるのです。
お子さまの志望大・学部が決まったら、早めに入試方式を調べてみましょう。

4 受験料や入学後の学費が気になる

保護者のかたにとっては、大学入試の受験料や入学金、授業料がトータルでどのくらいかかるのかも非常に気になるようです。

(体験談)

現状でも家計に余裕があるわけではないのに、大学の学費が加わると生活がどう変化するのかイメージできません。地元外に進学するとなると、仕送りなども必要になるし…。教育費はそれなりに貯めているけれど、まかなえるかどうか心配です。
(小学5年生の保護者)

まずは受験料と入学金が大きな出費となりそうで、家計にとって痛いところ。さらに今後も物価上昇が続くなら、学費を払いきれるか不安です。
(高校3年生の保護者)

大学受験にかかる検定料や入学金、授業料などは、多くのご家庭にとって気になるところでしょう。
「何校受験するか」「地元・地元外のどちらに進学するか」「国公立大か私立大か」「文系か理系か」などによって教育費や生活費には大きな違いが出てきます。
まずはお子さまの希望も聞きながらご家庭で話し合い、進路の方向性を決めることが大切。
そのうえで、「どのくらい準備しておくべきか」を下記の記事も参考に検討してみましょう。

国立大学に通うといくらかかる? 学費以外にかかる費用はどんなものがある?
https://benesse.jp/kyouiku/202106/20210623-1.html

私立大学の学費 学部で違うそのワケは? 大学4年間の学費を比較
https://benesse.jp/kyouiku/202106/20210630-2.html

5 保護者世代の経験が通用しない

保護者のかたの「入試制度が複雑」という戸惑いは、「自分のころと変わっている」という点にも原因があるようです。

(体験談)

入試制度が数十年前とだいぶ違うので、自分の経験が通じません。子どもにアドバイスしようと思っても、的外れなことを教えてしまいそうで戸惑います。「きちんと調べて一緒に検討」を心がけるようになりました。
(高校3年生の保護者)

子どもの推薦入試を検討したいと思って調べ始めたのですが、自分が高校生のころとは制度がだいぶ変わっているし、そもそも「推薦入試」という名称ではなくなっていて…。「情報をアップデートしなきゃダメだな〜」と痛感!
(高校1年生の保護者)

入試制度は年度によって少しずつ変わるため、保護者のかたから見ると「自分のころとはまったく違う」と感じられるのではないでしょうか。

たとえば、2019年まで「推薦入試」と呼ばれていた入試制度は「学校推薦型選抜」、「AO入試」は「総合型選抜」に変更され、試験内容も変わっています。
また一般選抜も、センター試験が2021年1月から「大学入学共通テスト」に切り替わるなど、この数年だけでも大きな変更点がみられます。

入試制度は違っても、保護者のかた自身の受験エピソードなど、お子さまにアドバイスできることはたくさんあるでしょう。

それでも、お子さまの大学受験に向けて常に最新の入試情報をキャッチしておくことで、より的確にお子さまをサポートできるのも事実です。
普段から入試に関するニュースを見たり、お子さまが話題にした大学のホームページをチェックしたりすると、さまざまな情報を得られます。
以下の記事なども参考に、お子さまと一緒に知識をアップデートしていきましょう。

【2024年度大学入試】最新動向と「年内入試」のポイントは?
https://benesse.jp/juken/202310/20231030-1.html

まとめ & 実践 TIPS

お子さまの大学受験に向けて、疑問・不安を軽くする手がかりが見つかったでしょうか?
私たちはこれからも、保護者のかたに役立つ大学入試情報をお届けしていきます。
お子さまの進路実現に向けて、ぜひお役立てください。

※記事内で紹介した体験談は2021年度11月に実施した「進研ゼミ高校講座」先輩大学生300名への「学校推薦型・総合型選抜に関する大学アンケート」より。