現高1・高2生のお子さまが受験する「新課程」の共通テスト。お子さまにも保護者のかたにも知っておいていただきたい「新課程」共通テストの内容を、松﨑講師が解説するシリーズ4回目は、新科目「情報Ⅰ」の対策や実際に解いてみた感想をお伝えします。

進路のプロが教える!新課程の共通テスト④ 新科目はどう対策する?試作問題を解いてみた! 情報Ⅰ

共通テストに向けて今知っておくべきこと・やっておくべきことをインタビューするシリーズ【進路のプロが教える!新課程の共通テスト】

第2回・第3回と、各科目の対策ポイントを解説してきましたが、最終回となる今回は「新課程」で新設される科目「情報Ⅰ」を取り上げます。

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とくに自分の学年で初めて受験することになる高2生のお子さまの多くは、どう対策すべきか不安を感じていることと思います。

そこで、新科目の対策をどうすべきかに加え、進研ゼミ高校講座の進路情報担当新人編集者が実際に試作問題を解いて感じたことをお伝えします。

実際解いてどうだった?新人編集者が「情報Ⅰ」試作問題に挑戦

国立大ではほとんどの大学が必須、公立大でも約半数の大学が必須とする新科目「情報Ⅰ」。

共通テスト2日目の最後に実施される予定です(2024年1月26日現在)。

2025年度共通テストの時間割

大学入試センター「令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストの試験時間割(イメージ)」をもとに作成

試験時間は60分。
大問は4つで、素材文や会話文など、長文の読み解きが求められます。

扱われる分野には偏りがなく、まんべんなく出題されると予想されます。

共通テスト 情報Ⅰ 試作問題の出題内容

2022年11月発表 令和7年度大学入学共通テスト試作問題をもとに作成

今回は、進研ゼミ高校講座「ミライ科」の新人編集者ワイワイが、この試作問題を実際に解いてみました

新人編集者 ワイワイ

「情報Ⅰ」でも問われるのは、処理スピード!知識よりもその場で考えることが大切

新科目「情報Ⅰ」の試作問題を実際に解いてみてどうだったのか、ワイワイの印象を聞いてみましょう。

まず、点数は87点で「けっこういけたな」という印象でした!

ただ、後半の50点分は、大学でプログラミングを学んでいなかったら解けなかったかも、と思うくらい難しかったです。

私が試作問題を解いて感じたのは、次の3つの点です。

解いて感じたこと

①処理スピードが求められる
問題の文章量が多く、時間が足りないと感じた。34ページあるので2ページ(見開き)あたり4分で解かなければならず、処理スピードが問われる。
精読しなくてもよい箇所もあるので、かいつまんで読み進めていくことが大事だと思った。

②その場で考えることが多い
知識が問われるというよりは、与えられた初見の資料をもとに、その場で考えて解答していく感覚だった。

③プログラミングの問題は難しい
実際にプログラミングを動かす経験がほとんどない高校生にとって、プログラミングの問題を解いていくのはかなり難しいのではないかと感じた。

全体を通じて、作問者の意図を読み取ることが難しいと感じました。
対策に時間がかかりそうな科目という印象を持ちました。

配点から考えて、どれくらい対策に時間をかけるのかを考えることが大切だと思います。

大学でプログラミングを学んだ人でも「難しい」と感じる内容だった、というのが印象的ですね。

効率的に長い目で見て対策を進めていくことが大切

そんな新科目に対して、どのように対策を進めていけばいいかを、松﨑講師にも聞いてみました。

試作問題は「学んだ知識を使って解けるか」が問われているオーソドックスな問題が多いと思いました。

問題集を直前に仕上げるより、学校で学んだ教材をもとに、定期的に演習するという対策が有効になりそうです。

高校での授業後、受験までのブランク対策が重要

定期的に演習するという対策について、履修する時期との関係を考慮する必要がありそうです。

「情報Ⅰ」は、高1で履修する学校が多いです。そのため、履修してから共通テスト受験までの期間が長くなりやすい科目という特徴があります。

模試のタイミングなどを利用して、定期的に取り組む機会をつくっておくことが大切ということを、お子さまにお伝えください。

また、現高1生のみなさんは、2年目の「新課程」共通テストを受験するため、初年度分を過去問として取り組むことができます。

その際にぜひ取り組んでほしいことを松﨑講師が教えてくれました。

現高1生のお子さまには、2025年度の共通テスト(2025年1月18日・19日実施)を、実際の試験と同じタイミングで解くことをぜひやってほしいです。

また、総合得点の中で「情報Ⅰ」がどれくらい影響するのかを自分ごととしてとらえるよう意識することも大事です。

現在公表されているものをみると、国公立大では「情報Ⅰ」の配点割合が、1%の大学もあれば、22%の大学もあります。まずは自分の志望大の配点を確認してみましょう。

高2生のお子さまは、過去問がない新設科目に挑むことになりますが、それはすべての受験生に当てはまることです。

不安なのは自分だけじゃないという意識を持つとともに、高校で履修した内容をしっかり身に付けることが自信に繋がるということから、お子さまの心情に寄り添った声かけをしてください。

「新課程」の共通テストに向けて、入試の合否は1点で決まることを意識する

これまで全4回にわたってお送りしてきたシリーズ【進路のプロが教える!新課程の共通テスト】。

シリーズを通じて解説していただいた松﨑講師より、最後にお子さまへのメッセージをいただきました。

まず意識してほしいことは、「入試の合否は1点で決まる」ということ。

1点でも確実に取ることをいかに早い段階から意識して勉強に取り組めるかどうかが、合否を分けると言っても過言ではありません。

そのうえで、これからの高校生活の過ごし方や学習戦略について、こんなアドバイスをしてくれました。

入試科目と配点を見てどの科目が大事かを知り、どの科目で何点くらい取るかを思い描くことがポイントです。

これからの高校生活では、日々の勉強スケジュールが思ったより進まないことが多くなります。

高2生は部活、高3生は最後の学校行事で頼りにされます。だから、今から少しずつでも進めることが大切です。

どの科目でどのくらいの点数を取るかをシミュレーションし、科目の履修進度まで含めてスケジュールを組み立てることが合格へと繋がります。

「新課程」の共通テストについての出題傾向予測も今後チェックしながら、受験に向けた準備を進めていくことで、よい結果に結びつきます。保護者のみなさまも、「新課程」入試に挑むお子さまのサポートをお願いいたします。

進研ゼミ高校講座では、これから「情報Ⅰ」の「予想問題」教材をお届けするので、ぜひ活用するようお子さまにお伝えください。

また、2024年1月13、14日に実施された共通テスト本試験。その解説や今後に向けた学習法を解説した「共通テスト徹底解剖セミナー」の録画を下のバナーから視聴できます。ぜひ、ご覧ください。

プロフィール

進研ゼミ高校講座 進路指導センター

松﨑周平

難関大受験予備校の校舎長・進路責任者として、東京大・慶應義塾大・早稲田大・国公立大志望者2,000人以上の中高生の進路指導に携わってきた。最新の入試データと生徒の志望やポテンシャルを総合的に判断した熱い進路指導に定評がある。

プロフィール

進研ゼミ高校講座 ライター/クロロ