赤ちゃんの時期が過ぎ、日中のリズムもでき始める幼児期。お子さまは自我が芽生え始め、心身ともに著しい成長が見られるようになります。幼児期に差しかかると、保護者の間で気になり始めるのが、しつけを始めとする家庭内での幼児教育や習い事などではないでしょうか。今回は、保護者たちの中でも注目度の高い幼児教育についてご紹介します。

幼児教育ってなに?

「幼児教育」という言葉はよく耳にするものの、実際何を幼児教育と呼んでいるのかわからないという方もいることでしょう。幼児教育の定義とはどのようなものなのでしょうか。

◆1歳から6歳までの期間に受ける教育
幼児教育とは、乳児期を過ぎた1歳から小学校入学前の6歳までの間に、お子さまが持つ可能性を引き出すための教育となります。学校のように長い間、机の前でじっと座って勉強をするというものではなく、その年齢に応じた遊びやお友達との関わりの中で色々な発見や体験を重ねていくというのが、幼児教育の特徴です。

◆幼児教育は必要なものなのか
どんなことにでも興味を持つことができるこの時期。家庭で過ごす時間も含め、様々な場所での遊びやお友達との関わりを通して、お子さまが経験していく全てのことが幼児教育といえます。そしてその経験は、お子さまのこれからにとってとても大切なことです。興味を持つということは好きなことややりたいことがあるということですので、この時期に保護者はお子さまの得意なことを知り、才能や可能性を広げるきっかけ作りをすることができるでしょう。
その一つとして、塾や教室の見学や体験入学に行くなどお子さまの気持ちを知る時間を作るのも良いでしょう。やりたいという気持ちになれば始めることができますし、やりたくないという場合は無理に始めることを避けましょう。家庭で過ごす中でも幼児教育になっていることはたくさんあります。お子さまが塾や教室に通うことを嫌がる時は無理強いせず、やりたい気持ちが出てくるタイミングを待つと良いでしょう。

幼児教育ってどんなものがあるの?

幼児教育という言葉を耳にすると、習い事をイメージする方も少なくないかと思います。しかし、まず一番大切な幼児教育は家庭でのしつけです。きちんと挨拶ができる、お礼が言えるなど、人として当たり前にできなければいけないことを家庭で学ぶことこそが幼児教育の基本といえます。文部科学省でも、家庭内での教育がその後に受ける教育のスタート地点であると明言しているほど。子供たちにとって一番身近な存在の大人である親たちが、子供と触れ合いながら生きていくうえでの基礎を教えてあげることが重要です。
その補助的役割として利用できるのが、習い事といえるのではないでしょうか。語学や知力の向上を目的とした知育教室や、水泳やサッカーなどの運動系教室。他にもピアノや図工系の幼児教室など、小学校にあがるまでの子供たちを対象とした習い事はたくさん存在しています。親の意向だけでなく、子供たちがどのようなものに興味があるのかということをしっかり見てあげながら、家庭での教育と合わせて利用できると良いでしょう。

幼児教育で大事なことは?

幼児教育は様々な種類がありますが、我が子のためになるようなものを選ぶには、どのようなポイントを大事にすれば良いのでしょうか。

◆お子さまの自主性を育もう
保護者がどんなに特定の幼児教育を受けさせたいと思っても、お子さま自身がそのことに興味を持たなければ良い方向へ導くことはできません。
まずはお子さまが何に興味を持ち、何にチャレンジしたいと思っているのかを知ることから始めましょう。お子さまが興味を持ったものであれば、意欲も増し、上達するようになるでしょう。

◆できた!という喜びを体感してもらおう
お子さまが興味を持った幼児教育にチャレンジし始めたら、様々な場面で達成感が得られるようになります。できた!という喜びを感じられることも増え、そのことで成長する姿を見ることができるでしょう。そのような時は一緒に喜び、褒めてあげましょう。
また、うまくいかないことや失敗することもあるでしょう。そんな時は保護者自身も気持ちが落ち込んでしまうかもしれません。しかし、そんな時こそ、保護者が励ましてあげましょう。またチャレンジする気持ちがわいてくるようになります。

◆親子で一緒に楽しもう
家庭で一緒に過ごす中で自然と幼児教育は行われています。絵本の読み聞かせやお絵描き、ブロック遊び、室内用ジャングルジムや滑り台、ボール遊びなど、こういったものも幼児教育です。
また、お手伝いも幼児教育のひとつではないでしょうか。例えば引き出しにしまってもらう、洗濯物を運ぶ、食事の際にお箸を並べるなど、子どもが無理なくできる幼児教育はたくさんあります。
やらせるというよりは「一緒に」という気持ちで楽しむようにしましょう。お手伝いができた後には必ず「ありがとう」と感謝の気持ちを伝え、褒めてあげることで、またやりたいという意欲につながるでしょう。親子で一緒に楽しんだという喜びがきっかけで興味を持てることが他にも増えていくかもしれません。

子供目線で考える幼児教育

お子さまは年齢に関係なく自分の興味のあるなしで行動します。きちんと意志を持っているのです。その気持ちを受け止め、お子さまの気持ちに沿った、本当の意味でのお子さまのための幼児教育を考えていくことが、やりたいと思う気持ちを育むことにつながります。お子さまの可能性は無限大です。その可能性を伸ばすには気持ちを大切に育てることが大事になるでしょう。