多くの保護者が悩むのが、子どもにスマートフォン(以下スマホ)を買い与えるタイミングです。小学生ではまだ早いと思っていても、お子さま側からの強い要望を受けて、中学生になるタイミングでスマホを持たせるご家庭もあるようです。
ガミガミ言わなくても勉強する子に育てる! 家庭教育講座「かおりメソッド」を開講しているママプロジェクトJapan代表の岩田かおりさんと、「【かおりメソッド】実践オンラインサロン」のメンバーに集まっていただき「スマホを渡す? 渡さない?」をテーマに座談会を開催しました。

この記事のポイント

  • 小学校卒業時にスマホを渡す?
  • 防犯の観点からスマホを持たせる?
  • スマホを買い与える上での注意点

小学校卒業時にスマホを渡す?

座談会参加者

Tさん:東京在住、外資系企業勤務、子どもは小学6年生。
Sさん:東京在住、一般企業勤務、子どもは大学1年生、高校2年生、小学6年生、小学1年生。
Hさん:東京在住、医療職、子どもは小学3年生、年中、1歳。

——みなさんは、お子さまが中学生になるにあたってスマホを渡しましたか?

Tさん:受験が終わった後に買う人は多かったですが、私は焦って渡す必要はないと思っています。購入する際は、本人に金額などを色々調べさせたりどうやって使うかを考えさせたりしようと思っています。お金がかかり、手間がかかるものなのだということを理解させた上で渡そうと考えています。

Sさん:中学受験に合格するとスマホを渡すというご家庭はたしかに多かったですね。しかし、私は先輩お母さんに「スマホを与えてしまうと、それに夢中になってしまって成績が伸びない」と聞いていたので、与えなかったんです。

——いつ渡すのがよいと思いますか?

Sさん:私は中学3年生の冬に買いました。「スマホを持って、成績が落ちるようだったらダメだよね」と言ったら、自律的に勉強していましたね。結果、成績を落とさずにうまくスマホを利用できているように思います。

Hさん:中学校に入ったタイミングなど、新たな友達ができたタイミングで渡してしまうと夢中になって連絡を取り合う渦に巻き込まれてしまいます。最初はスマホを持たずに、仲のよい友達を作った上で、後々コミュニケーションツールとして持つのがよいのではないかと思います

岩田さん:スマホをめぐって親子でバトルしてしまう話を耳にすることがあります。しかし、便利になるものをめぐって親子関係が悪くなってしまうのは本末転倒ですよね。もめるような導入の仕方はやめましょう。

防犯の観点からスマホを持たせる?

——防犯や困った時のためにスマホを持たせておこうと考える保護者のかたもいますよね。

Tさん:品川区では自動見守りシステム「まもるっち」が配布されていて、それに数百円払うと通話ができるんです。何かあった時に防犯ブザーにもなるので、全員持って外出するように指導されています。友達とも通話して連絡が取れていますし、不自由はしていません。

Hさん:以前は、一人で公園に出かけることもあるので、そうした時にはあったほうがいいのだろうかと思っていました。しかし、岩田さんから「少しくらいの不自由があったほうがいい。スマホがないことで、困ったら友達の家で電話を借りるなど、自分で問題を解決する力や協力してもらう力を養うことができる」という話を聞いて、持たせるのをやめました。小・中学生のうちは、そうしたたくましさを育む時期にしたいと思います。

スマホを買い与える上での注意点

——買い与える際の注意点はありますか?

Tさん:先日、スマホでゲームばかりしてしまう子の話を聞きました。お母さんが、「課金して困る!」と言っていたのですが、親子関係ができていれば保護者との約束は守れると思うんですよね。保護者の言葉をきちんと聞くかどうかは、スマホの問題だけでなく、日頃の関係性次第だと思います。

岩田さん:子どもたちが中学生の頃は、帰宅するとスマホを「携帯のベッド」に置くようにと、決めておきました。部屋に持っていくと、際限なく画面を眺めてしまうからです。持たせた後に注意するともめるので、大事なのは持たせる前にルールを決めることです。親子でルールを考えた後に渡しましょう。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまが中学校に進学するタイミングでスマホを持たせるご家庭は少なくありません。しかし、新たな友達ができたタイミングでスマホを持つと、SNSでのやりとりに巻き込まれるなどして、生活のペースが乱れてしまう傾向があります。また、親子関係がよくない状態で渡してしまうと、一層もめる要因にもなり得ます。
スマホを渡す際には、親子で話し合って事前にルールを決め、使い方を親子で一緒に考えていくことが大切です。