「うちの子、いつも怒ってばっかり」と嘆いている保護者のかたはいませんか?
お子さまは性格だけではなく、その成長過程によっても怒りっぽくなることがあります。そこで、なぜお子さまが怒りっぽくなるのか、その原因や対処法についてご紹介します。

この記事のポイント

  • 「わかって」「助けて」をどう表現すればいいかわからないから
  • 幼稚園や小学校に入ると怒りが誘発されることも
  • 怒りやすいお子さまは保護者のかたの性格も影響している?
  • かんしゃくが強いお子さまは怒りっぽい性格に?

「わかって」「助けて」をどう表現すればいいかわからないから

まずは怒りという感情を心理学で見てみましょう。心理学では怒りは「感情の蓋」とよく言われます。何かの感情に蓋をするために、その感情を隠すために怒っているのです。
「恥ずかしい」や「言いたくない」という場合に怒っている人をよく見かけませんか?まさにそれが感情に蓋をしている状態です。こうすることでいやな感情を認めなくていいですし、そこから逃げることができるからです。

お子さまの場合、「わかってほしい」「助けてほしい」という表現方法がわからないから怒りやすくなっている面があります。ですからお子さまが突然怒り出したときは、何か言いたいことがあると思ってみましょう。
「怒る前に、言いたいことをママに言ってみてごらん」といった言葉をかけることで、お子さまも安心して話すことができるでしょう。

幼稚園や小学校に入ると怒りが誘発されることも

次は成長過程が原因で起こる怒りっぽさについて考えてみましょう。
お子さまが怒りっぽくなるのは2〜7歳前後と言われています。例えば2・3歳はいわゆるイヤイヤ期です。自我の芽生えにより、保護者のかたへの反発から反抗的な態度をとってしまい、それが怒りっぽく見えている場合もあります。

また4・5歳時は幼稚園や保育園への入園、6・7歳時は小学校への入学が怒りっぽさの原因になっていることがあります。集団行動が始まり、他人と比べられる機会が増えることでストレスを感じたり、思い通りにならないと感じたりして、怒りっぽくなることが少なくないようです。

もちろん運動会やテストなどで優劣が決まるシーンもありますが、そればかりではありません。例えば、誰かの洋服がかわいいとほめられたり、お弁当が美味しそうと言われたりするだけで、劣等感をもってしまうお子さまもいます。
直接自分がけなされたり、いじめられたりしているわけではないのに、「○○ちゃんはほめられたけど、私はほめられなかった」ということで劣等感を抱いてしまう場合もあるのです。

こうして家庭の外でたまったストレスが、保護者のかたに対して爆発してしまい、「うちの子、いつも怒ってばっかり」というふうに見えるのです。この場合は、環境の変化に慣れてくれば、そのうち怒りやすい状態は消えていくと考えてよいでしょう。

怒りやすいお子さまは保護者のかたの性格も影響している?

次は性格から見ていきましょう。「子は親の背中を見て育つ」という言葉がありますが、保護者のかたが感情の起伏が激しかったり、神経質だったりすると、お子さまも小さなことに敏感に反応してストレスをため、怒りやすくなってしまう場合があります。

反対に、保護者のかたものびのびと広い心でお子さまに接していれば、お子さまも些細なことにこだわらずに楽観的に何でも受け入れられるように育つことが多いようです。
もしお子さまが怒りっぽいようでしたら、保護者のかたご自身の接し方やふだんの生活を見直してみる必要もあるでしょう。

かんしゃくが強いお子さまは怒りっぽい性格に?

また、怒りっぽい性格は、2歳頃に起きるかんしゃくの強さにも影響されるようです。かんしゃくが強かったお子さまが、そのまま怒りっぽい性格になる傾向があり、“かんしゃく=やれることが増えているのに、思い通りにいかない”ときに起こしてしまうものです。例えば、折り紙が上手に折れなかったり、ブランコの順番が来なかったりしたときにかんしゃくを起こす場合があります。満たされない自分の欲求を怒りで表現することを覚えてしまうのです。

ですから、かんしゃくを起こしているときには、怒りをしずめるためにその怒りの理由を聞いたり、その場を離れて気を紛らわせたりするといった適切な対処が必要です。そうすれば、年齢を重ねるごとに怒りっぽい性格も落ち着いていくでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまが怒っているときは、その背景に何があるのかを考え、話を聞いてあげることが大切です。そうやって接していけば、怒りっぽいお子さまもだんだんと落ち着いていきます。頭ごなしに叱ったり、いらだったりせずに、しっかりと「何が原因で怒っているのか」を考えてあげましょう。