今ではなくてはならないツールとなっているスマートフォンやタブレット、パソコンなどのデジタル機器。2020年からは小学校でもプログラミング教育が導入されるなど、より子どもたちに身近な存在となっていくと考えられます。
「子どもにはまだ早い」と距離を取らせることが難しくなりつつあるデジタル機器に、どう付き合っていけばよいのでしょうか?
ベネッセ教育総合研究所では、保護者が気になる“子どもたちのスマートフォン事情”と、“生活リズム”を調べました。

高校生はスマートフォン所有率75%以上

大人と同様、子どもたちの生活においてもデジタル機器は欠かせないものとなっています。小中高生のスマートフォン使用率【図1】について調べたところ、高校生は75%以上がスマートフォンを使用していることがわかりました(ベネッセ教育総合研究所「第2回 放課後の生活時間調査」2013年)。

【図1】小中高生のスマートフォン使用率(2013年)

そこで、さらに気になるのが「どのように使っているか?」です。
【図2】を見ると、高校生はLINEなどを含むメールやチャットの使用が最も多いことがわかります。他方、小中学生はインターネット検索をしたりゲームをしたりする頻度の方が高いようです。
また、少数派ですが、勉強をしたり本を読んだりすることにも使用している子がいることもわかります。

【図2】子どもたちのスマートフォンなどの使い方(2013年)

デジタルツール自体に問題があるのではなく、大切なのは“使い方”。ご家庭で、どのような付き合い方がよいのかを一緒に考えていけるとよいですね。

スマートフォンを使う時間帯は?

子どもたちはどのような時間帯にスマートフォンを使っているのでしょうか? スマートフォンの使用を禁止している学校も少なくないため、必然的に放課後に家で使うことが多くなるでしょう。
【図3】で高校1・2年生のスマートフォンなどの使用時刻を見ると、22〜23時台に最も多く使用していることがわかります。

【図3】時刻別のスマートフォンなどの使用比率(高1・2生)

もしお子さまが睡眠不足になっていたり、家庭学習時間を削るような使い方をしていたりするようであれば、スマートフォンを使う時間についても家庭内ルールを設けてもよいでしょう。

スマートフォンの使用時間と学力の関係性は?

【図4】のスマートフォンの使用時間と成績の関係性を見ると、成績上位層はスマートフォンの使用頻度が少なく、成績下位層は使用頻度が高めであることがわかりました。子どもは学校や友達との遊び、部活動、習い事などで日々忙しく生活しています。限られた時間を、成績上位層は「勉強」に多く使っているのに対し、成績下位層は「携帯・スマホ・パソコン」に多くの時間を割いていることがわかります。勉強時間が十分に確保できないために、成績下位層に甘んじているのかもしれません(ベネッセ教育総合研究所「第2回 放課後の生活時間調査」2013年)。

【図4】放課後の時間の使い方(高1・2生、成績別)

※24時間のうちその行動が行われた時間の平均。「勉強」は学校の宿題、宿題以外の勉強、学習塾の合計。「その他のメディア」は本・新聞、マンガ・雑誌、音楽の合計。その行動を行わなかった子どもも含めて算出している。

これからの社会においては、デジタル機器を使いこなすスキルは一層必要になります。「成績が落ちるから使ってはダメ」と遠ざけるのではなく、どうやって使うかが大事になってくるはずです。デジタルスキルなどを身につけながら、上手な付き合い方をしていきましょう。

夏休みは、生活リズムが乱れがちにもなる時期。これを機会に、お子さまとスマートフォンとの付き合い方について話し合ってみてもよいかもしれませんね。

出典:ベネッセ教育総合研究所「第2回 放課後の生活時間調査」(2013年)
http://berd.benesse.jp/shotouchutou/research/detail1.php?id=4690