「家でももっと勉強したほうがいいのでは?」「どうしたら勉強する気になってくれるの?」 中学生のお子さまを持つ保護者の方には、こうした悩みがつきものです。勉強に対してやる気が見られない中学生が多いのは、どうしてなのでしょうか。今回、ベネッセが保護者の方を対象に行ったアンケート結果から、中学生が勉強に対してやる気が出ない理由や、やる気を出すコツ、やる気アップのために保護者の方ができることまでをご紹介します。

 ■調査地域:全国
 ■調査対象:小学生・中学生・高校生のお子さまをお持ちの保護者のかた
 ■調査期間:2021年2月5日〜2021年2月8日
 ■調査手法:WEBアンケートによるベネッセ調べ
 ■有効回答数:312名

この記事のポイント

  • やる気が出ない理由No1は「疲れている」こと!
  • お子さまの勉強のやる気を出すためにできること
  • 子どものやる気を引き出すために、保護者ができること・してはいけないこと

やる気が出ない理由No1は「疲れている」こと!

まず、お子さまの勉強に対する意欲について聞きました。

(お子さまは勉強することに意欲的ですか?)

https://benesse.jp/qa/gakushu/20210225-6.html

「とても意欲的」「まあ意欲的」と肯定的な回答は、合わせて49.1%でした。一方、「どちらともいえない」「あまり意欲的ではない」「まったく意欲的ではない」と否定的な回答は、合わせて50.9%でした。今回のアンケート結果からは、「やる気がある」お子さまと「やる気がない」お子さまが、ほぼ半々という結果になりました。

次に、どうして勉強に対してやる気が出ないのか、その理由について聞きました。

(お子さまが勉強にやる気が出ない原因はなんですか?)

https://benesse.jp/qa/gakushu/20210225-7.html

やる気が出ない原因としては、「疲れている」が24.3%と最も多くなりました。他に、「目標がない」(17.8%)、「勉強のしかたが分からない」(15.1%)、「部活が忙しい」(9.2%)、「授業についていけていない」(6.5%)といった理由も見えてきました。

単純に疲れている、部活が忙しくて勉強する時間がない、授業の内容が難しくてついていけない、勉強しようと思っても何から始めてよいのか分からないなど、勉強に対するやる気が出ない原因は人それぞれです。

そもそも中学生は小学生に比べて、教科・科目が増えるため勉強の質・量が増えています。さらに、部活動や行事など、勉強以外に取り組まなければいけないこともたくさんあります。「自宅でも勉強したほうがよい」と頭で分かってはいても、なかなかやる気が出ないのは、忙しい中学生につきものの悩みなのです。

お子さまの勉強のやる気を出すためにできること

では、勉強に対するやる気を出すために、どんなことをすればよいのでしょうか? 具体的には次のようなことが挙げられます。

・学習習慣を身につける

いつもやっていないことを始めようとしても、急には上手くいきません。

まずは1日に10分でもいいので、日々、勉強する時間をつくってみましょう。「お風呂に入った後」「夕飯を食べた後、お風呂に入るまで」「朝、顔を洗ったら」などとタイミングを決めて取り組みます。

学習習慣が身についていない人は、まずは「漢字を5文字練習する」「授業でやったプリントを見直す」「英単語を10個覚える」など、簡単な課題から始めてもよいでしょう。大切なのは毎日続けることです。

・具体的な目標を立てる

「何のために勉強するのか」を意識して、できるだけ具体的に目標をイメージしましょう。目標を立てる時は、長期・中期・短期と時期を分けるのがコツです。

長期的には、志望する高校をイメージするなど、最終的な目標を設定します。中期的には、「期末テストの数学で〇点以上をとる」「今月中に問題集の〇ページまで終わらせる」など、数か月単位で目標を立てます。短期的には、「1日〇分、社会の復習をする」「今週中に英語のワークを〇ページ終わらせる」など、1日あるいは一週間の勉強の内容を設定しましょう。

目標が達成できているか、ときどき振り返って見直してみることも大切です。

・勉強する環境を整える

いざ机に向かっても、勉強以外のことが気になって集中できなかったという経験がある人は多いはずです。勉強スペースの周りには、ゲームや漫画など、勉強に必要ないものは置かないようにします。勉強する時は家族にスマホを預けるのも、やる気を出す工夫の一つです。

また、人によっては、自分の部屋よりもリビングのほうが集中できることもあります。学校や塾などの自習スペースなども活用して、自分が集中しやすい場所を探してみましょう。

子どものやる気を引き出すために、保護者ができること・してはいけないこと

最後に、保護者の方がお子さまのやる気を出すためにしている工夫を聞いた、アンケート結果を見てみましょう。

(保護者として、お子さまが勉強にやる気が出る工夫をしていますか?)

https://benesse.jp/qa/gakushu/20210225-8.html

「生活リズムが乱れないサポートをしている」が30.8%、「勉強に集中できる環境をつくっている」が18.2%、「ご褒美をもうけている」が17.0%、「特にしていない」が約32.8%という結果になりました。

保護者の方が無理やり勉強をさせようと干渉しすぎることは、お子さまのやる気を削いでしまいます。「もっと勉強しなさい」と口うるさく言ったり、勉強に関して過度に干渉したりすることは避けましょう。できないことを心配しすぎるよりも、できたことに目を向けて声をかけることで、お子さまの自信を育て、やる気を引き出すことにつながります。

生活面でもできる工夫があります。スマホやゲームに関するルールを話し合ったり、お子さまが勉強している間はテレビを消したりと、勉強に集中できる環境づくりに取り組んでみてください。生活のリズムが乱れないように、食事や入浴のリズムを整えておくことも、保護者の方の大切な役割と言えます。

お子さまの成績や勉強について「これじゃダメだ」などと否定したり、お子さまの話をさえぎったりということが続けば、お子さまは保護者の方に相談しにくくなってしまいます。ふだんから話しやすい家庭の雰囲気づくりをしておくことも大切です。

まとめ & 実践 TIPS

「あの高校に行きたい」「得意な教科でよい成績をとりたい」と、お子さま自身がなりたい自分をイメージできてこそ、勉強に対するやる気がわいてくるものです。保護者の方は、叱ったり干渉したりするよりも、お子さまのサポートに徹しましょう。もし、お子さまが「やる気が出なくて…」と相談してきた時は、お子さまの意思を尊重しながら、アドバイスをしてあげられるとよいですね。