お子さまに算数のわからないところを聞かれて教えている中で「学校で習っているやり方と違う」と言われたことはありませんか。
学校と異なる教え方だと子どもが混乱して余計苦手になってしまうかも…という理由で算数を教えることをためらう保護者もいらっしゃるかもしれません。そうならないために、教えるときのポイントをご紹介します。

この記事のポイント

  • まずは教科書で、学校でどう教わっているかを確認
  • 九九は計算の基本 どの学年でも確実に
  • 一度深呼吸して先生役に徹する

まずは教科書で、学校でどう教わっているかを確認

まず保護者の方が小学生の時に使っていた教科書と、お子さまが今使っている教科書では、そもそも教え方が違うものがあります。

例えば「さくらんぼ計算」といわれる数字を分解して足したり引いたりする方法がありますが、保護者の方からすると見慣れないものです。

また、日本では複数の会社が教科書を作っているため、教科書会社によって指導の順番や方針が違うこともあります。
そのため「小学校の算数なら知っているから教えられる」と、たかをくくらずに、お子さまの使っている教科書やワークを確認するようにしましょう。
そうすれば算数が苦手なお子さまがご家庭で教えてもらったことでますます苦手意識を持ってしまうということを避けられます。

  • 算数の指導法は昔と異なることもあるので、まずは今の教科書をみる

九九は計算の基本 どの学年でも確実に

例えば高学年で筆算が苦手というとき、原因は九九がしっかり定着していないという場合がよくあります。九九は小学2年生で学習しますが、このあとずっと使う計算の基礎なのです。

●九九は音で暗記しているため混同しやすい

九九は日本では暗唱して覚えます。「し(4)」「しち(7)」の音が似ているので、覚えたはずの九九もつい間違ってしまうこともあるようです。

●わり算の筆算では計算の苦手が出やすい

小学校4年生で学習するわり算の筆算は、わる数が2けたになるので、1度の計算で商が立てられません。何度か計算を試してみて正しい商を見つけるのですが、九九があいまいだと計算ミスが誘発され、なかなか正解にたどり着けないため、苦手意識が出てくるのです。

とはいえ、中学年になってから九九をやりなさいといってもやりたがるわけがありません。
そこで、ご家庭で学習するときは、早く解くことよりも1問ずつ確実に解くことを目標にしてはいかがでしょうか。少ない問題数でも全問正解だったときには思い切りほめてあげましょう。
正解すると楽しい!という感覚をお子さまが持つようになれば、自然と解く問題数が増えたり、自分なりに見直してケアレスミスを防げたりするようになっていくと思います。

  • 九九は計算の基本なので、どの学年でも確実にできるようにする

一度深呼吸して先生役に徹する

また、ご家庭で教えるときは、なかなか冷静な気持ちで教えられないとも聞きます。つい声を荒らげてしまったり、「どうしてこんな問題が解けないの?」って叱ってしまったり。
そうなると、お子さまはますます「算数の勉強は楽しくない」「自分は算数が苦手だ」という意識を強めてしまいます。教えるときには保護者であることをいったん忘れて、先生の仮面をかぶりましょう。
仕事だと思えば意外と冷静になれるものです。実際に気持ちの切り替えが難しいときは、教えるときは眼鏡をかけるなど、プチ仮装をしてもよいですね。

  • 厳しく教えることはお子さまの苦手にとっては逆効果。冷静に先生になりきって指導するのがポイント

まとめ & 実践 TIPS

「小学校の算数くらい簡単に教えられる」と思われるかもしれませんが、まずは、お子さまが今学校で教わっている方法を教科書で確認するようにしましょう。
また、計算の基本となる九九は、高学年であっても折を見て復習するように促してあげましょう。

株式会社プランディット 編集事業部 数学課 村上
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、算数・数学の教材編集を担当。