お子さまの宿題や勉強をみてあげていると、だんだん熱が入ってイライラが募り「こんなはずじゃなかったのに・・・」という状況になってしまうことはありませんか?
そんなお悩みを持つ保護者のかたへ、赤ペン先生による家庭学習での声かけや、サポートのコツを全4回にわたってご紹介したいと思います。
第一回目は、小学校低学年の国語の教え方です。

(赤ペン先生 河原)

この記事のポイント

  • 小学校1〜3年生の国語内容と学習目的
  • 字を書くことは相手に気持ちを伝えること
  • 話す力・聞く力を伸ばすには普段の会話から
  • 音読は小さな変化を見つけてほめる
  • 勉強中にお子さまが泣いてしまうときの声かけ

小学校1〜3年生の国語内容と学習目的

小学校低学年の国語では、文字の読み書きに始まり、記号や助詞の使い方のルールや、主語・述語・修飾語の関係といった基本的な文法、文章の中での段落の役割などを学びます。
小学校1〜3年生の目標は、読む人、聞く人に伝わるように、経験したこと、感じたことを順序立てて書いたり、話したりできるようになることです。
自分の思いや考えを形にする力を養い「伝え合う力」を高めること。それが国語を学習する目的といえます。

字を書くことは相手に気持ちを伝えること

字の書き方練習は、繰り返し書くことで上達していきますが、書き続けるうちに途中から乱雑な字になってしまうお子さまも多いのではないでしょうか。
そんなときは、「丁寧に字を書くと何がいいと思う?」と聞いてみましょう。
「先生に花まるがもらえる!」「テストでいい点を取れる!」もちろん、動機としては間違っていません。ここでのポイントは、「丁寧に字を書くと、丁寧な気持ちが伝わる」ということも教えてあげることです。
「字の練習」をするのは、自分の気持ちが人に伝わるようにするためだよ。うまく書けなくてもいいから心をこめて書くといいよ。そんな声かけで、「書くことは伝えること」と思えたら、いつもの「字の練習」にも違った気持ちで取り組めるかもしれません。

字の間違いを指摘するときには、「丁寧に」とか「正しく」という曖昧な言い方ではなく、「ここをしっかりはねると丁寧に見えるよ」「ここは短くするとバランスがとれるね」など、具体的なアドバイスをしてあげるのがよいと思います。

話す力・聞く力を伸ばすには普段の会話から

話すこと、聞くことに関しては、「勉強」という形をとらずに力を伸ばすサポートが可能です。普段の生活の中で、何気ない会話のキャッチボールを意識するだけで、情報を「伝える」「受け取る」という力を自然に身につけることができるように思います。

学校であった面白い話、お友達と遊んだときの話、好きなことの話、話題は何でもOKです。お子さまが話している最中に「順序立ってないよ」などと指摘しなくても大丈夫。「?」と思ったら質問すればよいのです。
おうちのかたの話もたくさん聞いてもらいましょう。親子で楽しく会話のキャッチボールをしているうちに、お子さまはどんどん話し上手、聞き上手になっていきます。その力は学校での学びにも生かされるはずです。

音読は小さな変化を見つけてほめる

同じところを何度もくり返す音読の宿題。「毎回同じでどこをほめたらいいのかわからない」と悩む保護者のかたも多いのではないでしょうか。
でも、注意して聞いてみると、前回よりスラスラ読めるようになっていたり、今日は感情を込めているなと感じたり、何かしらの小さな変化を発見できます。ぜひそこをほめてあげましょう。変化を「見つけるぞ!」と思いながら聞くと、音読の時間も楽しいものに変わります。「読み方」についての感想だけでなく、内容が「伝わったよ」「とてもわかりやすかったよ」と言ってあげるのもよいと思います。

「読む力」を楽しみながら伸ばす方法として「読み聞かせ」も大変効果的です。この年代では、自分で読むより耳からお話を聞くことで、物語をより豊かに理解することができます。絵本に限らず少し小さめの字の本もおすすめです。まだ習っていない字や、聞きなれない語句なども、お話の情景とともにすっと記憶に取り込まれていくのではないでしょうか。

勉強中にお子さまが泣いてしまうときの声かけ

低学年のうちは、まちがえたりできなかったりすると泣いてしまうお子さまも多いでしょう。負けず嫌いのお子さまが私は大好きなのですが、毎度毎度となるとおうちのかたは大変ですね。
そんなときは落ち着くのを待って、まずは「涙が出るのはがんばっている証拠だね。えらい!!」とほめてあげてください。そして、つまずいてしまったところに再度取り組む機会を作り、「できるようになった」ことを確認してもらうのがよいでしょう。まちがえても何度でもやり直せばよいことを教えてあげたいと思います。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまを思うあまり、大人が設定したゴールに早く到達しようと、大人のペースで家庭学習をすすめてしまうと、本来主役であるはずのお子さまとの間に距離ができてしまいます。

「赤ペン」では、答案に書かれた解答を見て、それからどんなアドバイスが適切かを考えます。ご家庭でも、まず「お子さまはどう考えているか」を理解することから始めてみると、どんな声かけやサポートが必要なのかが見えてくるように思います。
そうやって親子でやり取りしながら行う家庭学習そのものが「伝え合う力」=「国語の力」を高めるための実践の場であると考えてはいかがでしょうか。

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生歴8年。4年生担当。
高校生の時、「赤ペン先生」の心のこもった美しい字のおたよりに励まされた思い出があり赤ペン先生に。子どもたちへは、「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という想いを持ちながら、一生懸命に書かれた解答を尊重し、大切なポイントが一目でわかる指導を心がけている。
趣味:読書とフルーツ酢作り
自己紹介:のんびり屋、でも好きなことには熱い一面も。
中高生三児の母。