2021年12月8日から12日間、実業家の前澤友作さんが、日本の民間人として初めて、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しました。さらに、日本人宇宙飛行士の募集が13年ぶりに始まるなど、この冬は宇宙に関する話題が盛りだくさんです。
星空がよく観察できるのも、冬ならでは。宇宙や星空を、自由研究に取り入れてみてはどうでしょうか。

この記事のポイント

  • 誰でも無重力を体験できる時代に
  • 飛行士の応募要件を緩和、女性も奨励
  • 表現力や発信力が不可欠に

誰でも無重力を体験できる時代に

前澤さんが宇宙からのテレビ出演や動画配信で、無重力の生活や地球の見え方を笑顔で語る様子は、宇宙旅行に誰でも行ける時代の夢を、子どもたちに与えたのではないでしょうか。

ISSだけでなく、米国のスペースX社、ブルーオリジン社といった新興の企業が、宇宙船の打ち上げに次々と成功しています。さまざまな民間人が宇宙旅行する時代が、少しずつ現実のものになりつつあるようです。

飛行士の応募要件を緩和、女性も奨励

宇宙航空研究開発機構(JAXA)も12月20日から、宇宙飛行士の募集を始めました。野口聡一さんや星出彰彦さんら現役の日本人宇宙飛行士7名に続く、若手の募集です。
ISSとその日本実験棟「きぼう」はもとより、月を周回する有人拠点「ゲートウェイ」や、月面で活動することを想定して、新たな宇宙人材を育てていこうという計画です。2020年代後半には、有人月着陸機で月面に降り立ち、月面居住棟を建設して滞在することも構想されています。

今回の募集では、多くの人にチャンスを広げようと、応募要件が緩和されました。前回の応募資格にあった「4年制大学(自然科学系)卒業以上」や実務経験の「自然科学分野」を撤廃し、選抜試験で一般教養試験や、STEM(科学、技術、工学、数学)分野の試験で評価することにしました。また、身長の下限は「158センチ以上」だったものを「149.5センチ以上」とし、体重の要件は撤廃しました。
また、現在は女性宇宙飛行士が不在なことから、応募を奨励する広報も積極的に行っていくとしています。

表現力や発信力が不可欠に

JAXAの募集要項では、新たな宇宙飛行士に求める人物像として、協調性やリーダーシップ、柔軟な思考力と判断力の他、ミッション(使命)に参加することで得た経験や成果を世界中の人と共有する「表現力・発信力」のある人を挙げています。
まさに、今の学校教育が目指すこととも重なります。子どもたちが今の勉強をがんばることが、宇宙への夢につながると言っても過言ではないのです。

まとめ & 実践 TIPS

宇宙関連の話題は、2022年以降も注目を集めそうです。ますます身近になっていく宇宙への思いを、この冬は親子で共有してみるのもいいでしょう。
環境省では、星空の明るさを測定して発信できる参加型の「星空観察」を提唱しています。星空がよく見える冬の自由研究の題材として、お勧めです。

(筆者:長尾 康子)

※ JAXA 2021年度 宇宙飛行士候補者の募集について
https://www.jaxa.jp/press/2021/11/20211119-1_j.html

※ 環境省 星空を見よう
https://www.env.go.jp/air/life/hoshizorakansatsu/index.html