算数や数学は、得意・不得意の出やすい教科。子どもが算数嫌いで頭を悩ませているかたや、自分もニガテだった……とアレルギーを持つ保護者のかたもいることでしょう。今回は、ニガテでも楽しめて、読むと算数・数学の見方が変わる(かもしれない)、算数・数学を題材としたマンガを紹介します!

この記事のポイント

  • 数学オリンピックを目指す高校生のアツい戦い!『数学ゴールデン』
  • 雑学がスルスルわかる!『数学と文系ちゃん 〜役に立つ数学のススメ〜』
  • 爆笑必至の数学科キャンパスライフ!『数字であそぼ。』
  • 謎解き×デスゲームでハラハラドキドキ!『Yの箱船』
  • 天才少年の頭の中をのぞき見したら、ほんわか♡『はじめアルゴリズム』

数学オリンピックを目指す高校生のアツい戦い!『数学ゴールデン』

『数学ゴールデン』 藏丸竜彦/白泉社 既刊3巻(連載中)
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〈あらすじ〉
高校生、小野田春一(おのだはるいち)の目標は、「数学オリンピック」の日本代表になること。そのために周囲と距離を置き、ストイックに数学に励む日々を送っていたが、同じく数学を愛する女子・七瀬(ななせ)や、同じ目標を目指す少年少女たちに出会い、孤独な日々が変わり始める。数学にすべてを賭ける高校生たちの、胸アツ青春ストーリー。

〈ここがオススメ〉
数学を題材にしながらも、「努力」や「仲間」の大切さを描き、バトル要素やギャグ要素もある、王道の少年漫画です。数学オリンピックは高校数学までの範囲で出題されるそうですが、登場する問題を見ると、レベルの高さに驚愕します。とはいえ、数学部分がわからなくてもOK! 将棋がわからなくても『三月のライオン』が面白いように、高校生たちの情熱ストーリーを楽しむことができます。筆者の小学生の息子は、これを読むと勉強のやる気が出るそうです。

雑学がスルスルわかる!『数学と文系ちゃん 〜役に立つ数学のススメ〜』

『数学と文系ちゃん 〜役に立つ数学のススメ〜』 タテノカズヒロ/少年画報社 全1巻(完結)
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〈あらすじ〉
じゃんけんの確率、おこづかいの平均値、宝くじが当たる確率など、日常的な話題を数学ですっきり解決。すべての物事を数学的に考える高校生・八神(やがみ)が、数学がニガテなまどかたちにものすごくわかりやすく教える、脱力系数学解説マンガ。

〈ここがオススメ〉
1冊通したストーリーがあるわけではなく、数学的なテーマを1話ごとに解説するという構成なので、やや学習マンガ寄りですが、お勉強感が薄いので楽しく読めます。各回、日常のなかの数学を使った話題を1つ取り上げ、まどかがボケて八神がツッコミながら解説する、という流れで進みます。解説がわかりやすく、扱うテーマも身近かつ数学の学習とのつながりを感じやすいものが多いので、数学をちょっとだけ好きになれるかもしれません。

爆笑必至の数学科キャンパスライフ!『数字であそぼ。』

『数字であそぼ。』 絹田村子/小学館 既刊7巻(連載中)
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〈あらすじ〉
京都の名門・吉田大学理学部に合格した横辺建己(よこべたてき)は、見たものをそのまま暗記する能力の持ち主。だが、数学の最初の授業がまったく理解できず、人生ではじめて挫折を味わう。しかし、再び数学と向き合うことを決意し、大学生活をリスタート! 奇人変人の教授や友人たちに囲まれたキャンパスライフを、コメディタッチに描く。

〈ここがオススメ〉
大学が舞台なので、登場する数学ネタも大学レベルが多いですが、友人たちの解説によりなんとなくイメージがつかめると、得した気分に。数学部分が理解できなくても問題なく読め、クスっと笑える箇所が随所に散りばめられています。笑いのテイストとしては、保護者世代の名作マンガ『動物のお医者さん』と近いものが。
これを読んで子どもが数学をやりたいと思うかは微妙ですが(笑)、自由で余白だらけの大学生活を垣間見ることで、「大学って楽しそう、行ってみたい」と思えそうです。

謎解き×デスゲームでハラハラドキドキ!『Yの箱船』

『Yの箱船』 天樹征丸(原著)石蕗永地(イラスト) /小学館 全5巻(完結)
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〈あらすじ〉
すべての記憶を失った少年・数真(かずま)は、気が付くと奇妙な空間に閉じ込められていた。次々に提示される「ナゾ」を解かないと殺されてしまう死の世界で、5人の少年少女と力を合わせ、命がけで「ナゾ」に立ち向かう。サスペンス・ストーリーの中で算数・数学の謎解きに挑戦する、ドキドキが止まらない冒険物語。

〈ここがオススメ〉
謎解き×デスゲームという、人気の組み合わせのストーリーまんがです。出題される「ナゾ」は小中学生向けですが、大人でもたまに考えてしまう問題もあり、頭の体操にちょうどよいかと。『金田一少年の事件簿』の原作者によるストーリーは、緊張感溢れつつスピーディーに展開し、子どもは夢中になって読めるでしょう。

天才少年の頭の中をのぞき見したら、ほんわか♡『はじめアルゴリズム』

『はじめアルゴリズム』 三原和人/講談社 全10巻(完結)
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〈あらすじ〉
関口ハジメ(小5)は、小さな島で家族や友達とのびのび育ち、ひとり数学の世界に遊んでいた。数学で「世界を全部知りたい」と願うハジメは老数学者の内田豊と出会い、才能を見出され、京都へ行くことに。数学センス溢れる天才少年による世界の見え方と、ライバルとの出会い、人々との交流を穏やかに描いた、少年のみずみずしい成長物語。

〈ここがオススメ〉
主人公が努力型ではなく天才少年なので、感情移入できないかと思いきや、天然で憎めない可愛いキャラクター。保護者目線では応援したくなり、子どもにとっては憧れの対象となるようです。世界の原理や基礎を数学で解き明かすとどうなるか、と扱う数学はやや壮大ですが、ハジメが見る世界をのぞかせてもらうことで、数学の奥深さと美しさが感じられ、周りの世界が新鮮に見えてくるかもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

算数・数学がニガテな人でも楽しく読める、面白いマンガがたくさんあります。「意外に面白いかも」と興味を持つきっかけになればラッキー! そこまでいかずとも、息抜きがてら、ぜひ読んでみてください。

(文/荻原幸恵)