地図の学習は小学3年生、都道府県の学習は小学4年生から始まります。
地図は中学・高校入試の社会でもよく扱われる内容ですが、防災などの観点からも近年重視されています。
そこで今回は、小学校低学年から始められるお手軽な地図の学習についてご紹介します。

この記事のポイント

  • 小3から学習する地図は社会の重要テーマで、高校の新科目でも重視
  • 曲がり角を意識して、通学路を【線】で描いてみる
  • お出かけ先では「地図」から「風景」を予想してみる

小3から学習する地図は社会の重要テーマで、高校の新科目でも重視

地図の学習は小学3年生の社会から始まり、中学・高校入試でも地図・地形図の読み取り問題はよく出題されるなど、地図は社会の学習において重要なテーマです。

また手軽に位置を確認できる地図サイトやアプリなどの普及もあって、2022年から高校で必修となった新科目「地理総合」では、デジタル地図を使う学習も重視されています。
さらに近年の防災意識の高まりから防災マップ(ハザードマップ)が注目されるなど、地図は身の安全を確保するためにも重要な情報といえます。

  • 小3から学習する地図は社会の重要テーマ
  • デジタル地図の活用は高校の新科目「地理総合」でも重視
  • 地図を読む力は、入試だけでなく防災などの観点からも重要

曲がり角を意識して、通学路を【線】で描いてみる

地図の読み取りといってもいきなり地図帳を見るのではなく、まずは身近な地域の略地図を読んだり描いたりすることから取り組んでみるのがよいでしょう。
おすすめは、通学路の略地図を描いてみることです。

しかし略地図をつくろうとしても、地図に盛り込む情報、目印となる建物やそれらの位置関係など、大人でもなかなか上手に描けないことがあります。
そこで小学校低学年のお子さまでもできるやり方は、まず自宅と学校までの道のりを大まかな【線】で描いてみることです。

自宅から学校までの通学路は、ほぼ毎日通っていること、さらに徒歩の移動が多いことからも、お子さまにとって実体験が伴ってイメージしやすいものです。
そして通学路を【線】で描くときのコツは、曲がり角とそこでの目印に注意して描くことです。なお碁盤の目のような町並みで似たような曲がり角が連続する場合は、「交番を通り過ぎて2つめの信号を右に曲がる」など、目印となる建物や信号などの数を意識するとよいでしょう。

【線】の地図が描けたら、実地で確認し、補足の情報を書き込むようにします。
実地では保護者のかたと、通学時に危険な場所がないか、また「こども110番の家」(子どもが身の危険を感じた時に助けを求めて駆け込める場所)の位置など、安全面についてもお子さまと確認しながら【線】の地図を充実させていくとよいでしょう。

このように通学路の略地図ができたら、「自宅から公園」「自宅から習い事」「自宅から駅」など、お子さまが学校以外でよく行く目的地を描き加え、【面】の地図にしていきます。そうすることで、自宅を起点に位置関係や方向、距離感を意識できる略地図に仕上がっていきます。

  • 曲がり角とその目印に注意しながら、通学路で【線】の略地図をつくる
  • 【線】の略地図は、実地で確認しながら安全に関する情報も加えていく
  • お子さまのよく行く目的地を描き加え、【面】の略地図にしていく

お出かけ先では「地図」から「風景」を予想してみる

お子さまが略地図を読んだり描いたりするのに慣れてきたら、お出かけ先の略地図をみて、その風景を予想する遊びに挑戦してもよいでしょう。

これはお出かけ先の最寄り駅の案内板にある略地図をみて「橋を渡って右に進むと市民ホールに着くね」など、経路上にある建物、川や橋などの目印から風景を予想し、目的地まで答え合わせをしながら移動するというものです。出かけることが難しいときは、実際の風景を確認できる地図アプリを使ったバーチャルな散歩でもできます。

なお中学入試や高校入試などでは、地図上の地点と風景写真の組合せを問う出題もみられるため、こうした遊びはのちのちの入試対策にもなりえます。

  • お出かけ先では略地図から目的地までの風景を予想し、答え合わせをしながら移動する
  • 地図ソフトを使ったバーチャルな散歩で地図に親しむ
  • 略地図からの風景の予想は、中学・高校入試の入試対策にもなる

まとめ & 実践 TIPS

地図は社会の学習で重要なテーマで入試でもよく扱われます。身近な通学路の略地図づくりは地図に親しむきっかけになるだけでなく、交通安全や防災など身の安全を考える機会にもなります。

株式会社プランディット 社会課 十河(そごう)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの社会(地歴公民)の教材編集を担当。