ジャーナリスト伊藤詩織さんとの民事訴訟で、伊藤さんへの性暴力を認定した一審判決を不服として控訴した元TBS記者のジャーナリスト山口敬之さん側の弁護団がこのほど、伊藤さんが控訴審でおこなった意見陳述についての反論声明を公表した。

伊藤さんは意見陳述で「控訴人側(編注:山口さん側)は、いかに私が信用のおけない人物であるかを示すことにエネルギーを費やしました」などと述べていた。

実際に、一審で山口さんの代理人を務めた弁護士は、伊藤さんが嘘をついているとブログなどで発信したことで、2021年3月に所属する弁護士会から戒告の懲戒処分が発表された。

一方、今回の声明は、控訴審では一審とは山口さん側の弁護団も弁護活動の視点も変わっているとして、伊藤さんの人格を否定するような訴訟活動はしていないと強調した。

性暴力をめぐる訴訟では被害を訴える側の主張を否定するために、二次被害的な反論が展開されることもあるが、山口さん側の弁護団はそのような訴訟活動はしていないと否定。供述内容の信用性を争うために必要な範囲内での訴訟活動などと主張している。

一審の東京地裁判決は、山口さんが合意のないまま性行為に及んだと認定し、330万円の支払いを命じた。判決は2022年1月25日に言い渡される予定。