鹿児島地裁が6月22日、「大崎事件」の第4次再審請求を棄却する決定をしたことを受け、裁判のやり直しを求めている原口アヤ子さん(95)の弁護団が記者会見を開き、不服申し立て(即時抗告)をする方針を発表した。

大崎事件では過去に3回、再審開始を認める決定が出ているが、検察が不服を申し立て、いずれも上級審で覆っている。

弁護団長の森雅美弁護士は、地裁、高裁が認めた再審開始決定を破棄自判して覆した2019年の最高裁決定に言及し、「今回の裁判官の圧力になったのではないか」との見解を示した。

事務局長の鴨志田祐美弁護士も「最高裁に忖度している」と批判。「もう諦めるしかないというような説得力のある決定ではまったくない」と述べ、さらに争う姿勢を示した。

会見には、原口さんの長女・京子さんも出席。「今日を心待ちにしていたが、残念でがっかり」などと語った。

大崎事件は、鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった事件。原口さんは一貫して無罪を主張したが、殺人罪などで懲役10年が確定して服役した。

第4次請求で弁護側は、男性は事故死だったとして、救命救急医の鑑定などを新証拠として提出したが、鹿児島地裁は無罪を言い渡すべき明らかな証拠には当たらないとした。