「この民進党のコメントは嘘です。今回の公判では僕の意見陳述があっただけで何の反論もありませんでした」ーー。民進党の大西健介衆院議員の国会発言で名誉を傷つけられたとして、訴訟を起こした高須クリニックの高須克弥院長。7月24日の第一回口頭弁論後、民進党側が「本日の答弁で、名誉毀損が成立しないことを詳細に明らかにした」とするコメントを発表したことに対し、虚偽の内容だとツイートしている。

一連のツイートは1万回前後RTされており、ネットニュースに取り上げられるなど、「民進党叩き」のネタとして拡散されている。しかし、「民進党が反論していない」というのは高須院長の誤解だとみられる。民進党広報は「確かに陳述した」と回答。弁護士ドットコムニュースは、全15ページ(本体は14ページ)の答弁書を入手したが、確かに高須クリニック側の主張に反論している。

誤解の原因は、法廷で高須院長が意見陳述を行い、胸のうちを語ったのに対し、民進党側の口頭での「発言」がなかったためだと思われる。

民事裁判は、基本的に書面で主張をぶつけ合う。実際に口頭で主張しなくても、法廷では、事前に提出した書面を陳述する意思を示しただけで、手続き上、書面の内容を「主張した」ことになる(ただし、第1回期日については、出席すらしなくても、書面を事前に出しておけば、陳述扱いになる)。民進党も今回、答弁書を陳述していたことになる。

高須院長は、意見陳述の中で、自身を「法律解釈については素人」と表現していた。

(弁護士ドットコムニュース)