「クリスマスを粉砕する!」そんなエキセントリックな主張をかかげる毎年恒例のデモ行進がクリスマスイブの12月24日昼、東京・渋谷でおこなわれた。主催団体の代表者は「クリスマスがあることで、資本家に搾取されている人がいる。クリスマスにサンタのコスプレをして、働いている人がいる。そういう人たちを解放したい」と語る。

このデモ行進は2007年からほぼ毎年、クリスマス前後の休日、若者やカップルで賑わう渋谷で敢行されている。主催団体「革命的非モテ同盟」のマーク・ウォーターさん(42・仮名)によると、今年で11年目10回目(集会のみの年が1回)となる。もともとはメンバーの「失恋で傷ついた気持ち」からはじまったが、今では「失恋した非モテたちすべてに捧げている」という。

●風俗店求人アドトラックにシュプレヒコールがかき消される一幕も

この日のデモ隊は、代々木公園ケヤキ並木南端からスタートして、井の頭通りを通って、スクランブル交差点に抜けた。「クリスマス粉砕!」「恋愛資本主義反対!」「リア充は爆発しろ!」「カップルは自己批判しろ!」「非モテの人権蹂躙はゆるさない!」とシュプレヒコールをあげた。

沿道からは「何あれ?インスタ映えしそう」「リア充爆発しろだって(笑)。楽しそうじゃん」「なんでクリスマスなの?めちゃうける」といった声があがった。また、この日に主催者側が使用した拡声器の調子が悪く、「バーニラー、バーニラー、バーニラ、きゅうじん♪」という風俗店求人アドトラックの楽曲に、デモ隊の掛け声がかき消される一幕もあった。

主催発表によると、参加者は約20人。デモ行進終了後は、バンザイ三唱がおこなわれた。マーク・ウォーターさんは「今年もクリスマスを粉砕できた。われわれは今後も戦っていく」と宣言。参加した都内在住の女性(40代)は「非モテは個人的なことで声をあげづらい。思っていてもできないことをデモでやるのは、尊敬に値する」と話していた。

(弁護士ドットコムニュース)