頭皮がくさいかどうかのセルフチェック法


頭皮をチェックする女性

たとえ毎日シャンプーで頭皮をケアしていても、原因があれば頭皮からはくさい臭いが発生してしまいます。しかし、私たちは自分のにおいには鈍感です。このため、意外にも、自分の頭皮からくさい臭いが発生していることに気付かない人は多いといいます。そこでここでは、自分の頭皮からくさい臭いが発生しているかどうかを知るためのセルフチェックの方法についてご紹介していきます。

●ドライヤーを使ったセルフチェックの方法
髪が乾いている状態のときに、ドライヤーを頭の後ろから前に向かってあててみましょう。ドライヤーの風に乗ってくさい臭いを感じたら、頭皮からくさい臭いが発生している証拠です。なお、この方法は、お風呂あがりに行っても意味がありません。起床時や昼間、仕事が終わった後など、あらゆる場面で行い、においがあるかどうかをチェックしてみてください。

●指で頭皮をこする方法
髪が乾いている状態のときに、指で頭皮をこすってみましょう。その指を嗅いだときにくさい臭いがしたら、頭皮からくさい臭いが発生している証拠となります。ドライヤーを使った方法と同様、この方法も起床時や昼間、仕事終わりなどのあらゆる場面で行ってみてください。

●枕のにおいを嗅ぐ
枕のにおいを嗅いだときにくさい臭いがしたら、頭皮からくさい臭いが発生している証拠です。洗いたての枕カバーではなく、2、3日使い続けた枕カバーを嗅いだほうがわかりやすいでしょう。

この3つのセルフチェックの方法で頭皮からくさい臭いが発生していることがわかった人は、今からでも対策に取り組みましょう。頭皮の臭いは強烈です。「ヘアスプレーやヘアコロンを使って隠せばいい」と考える人もいるかもしれませんが、ヘアスプレーやヘアコロンを使えば、そのにおいが頭皮の臭いと混ざってしまい、かえって悪臭につながってしまうこともあります。頭皮のくさい臭いを改善するためには、まず頭皮からくさい臭いが発生してしまう原因を知り、原因を見直すと共に正しいケアを施していくことが大切です。

頭皮からくさい臭いが発生するメカニズム


頭皮を気にする女性

そもそも、頭皮からくさい臭いが発生してしまうのは、一体なぜなのでしょうか。ここでは、頭皮からくさい臭いが発生するメカニズムについて解説していきます。

●頭皮がくさいのは皮脂が原因
頭皮には、顔の中でも皮脂分泌の盛んなTゾーンの2倍にあたる皮脂腺が存在します。そんな頭皮の皮脂腺から何らかの原因によって皮脂が過剰に分泌されると、時間の経過と共に皮脂が酸化していきます。酸化した皮脂には、それを餌とする皮膚常在菌が集まりだし、その結果、ノネナールという臭気成分がつくられます。このノネナールこそ、くさい臭いの正体。脂のようなツンとした刺激臭によって、頭皮に嫌な臭いを充満させるのです。

●頭皮の臭いには皮脂の成分も関係している
頭皮から分泌される皮脂の成分には、日頃の生活習慣や食生活が関与しており、不規則な生活習慣や栄養バランスの偏った食生活を送っていると、皮脂の中に脂質やアンモニアなどの老廃物が多く含まれるようになります。脂質やアンモニアを含んだ皮脂は皮膚常在菌の大好物で、そういった皮脂が頭皮から分泌されれば、より多くの菌が繁殖。臭気成分のノネナールが生成されやすくなることから、頭皮の臭いも悪化してしまうのです。

●皮脂を酸化させる活性酸素
私たちの身体の中には、活性酸素という物質が存在しています。活性酸素にはウイルスや有害物質を身体の中から追い払う働きがあるのですが、不規則な生活習慣や栄養バランスの偏った食生活、ストレスなどの影響を受けて増え過ぎてしまうと、身体の中の細胞が酸化され、美容と健康に悪影響を及ぼします。そんな活性酸素が酸化させるのは細胞のみならず、皮脂も同じです。上記でもお話した通り、皮脂が酸化するとノネナールという臭気成分が発生し、頭皮のくさい臭いにつながってしまいます。

頭皮からくさい臭いが発生する主な原因


くさがる女性

頭皮のくさい臭いは、頭皮から皮脂が過剰に分泌されることで引き起こされるものだと前項でお話しました。では、頭皮から皮脂が過剰に分泌されてしまうのは、一体なぜなのでしょうか。ここでは、その原因についてご紹介していきます。

●ホルモンバランスの乱れ
ストレスや飲酒、月経やPMS症候群などの影響で女性ホルモンのバランスが崩れると、男性ホルモンの分泌が盛んになります。男性ホルモンには皮脂分泌を促す働きがあり、これによって頭皮に皮脂が増えてしまうことから、頭皮にくさい臭いが発生しやすくなります。

●加齢による肌の変化
私たちの肌は、年齢と共に変化します。まず、20代の肌は水分量も油分量もバランスの良い配合にあるのですが、30代になると水分量だけが減少していくことから、皮脂分泌が盛んになります。すると、頭皮でも皮脂の分泌が盛んになってしまい菌が繁殖。臭気成分のノネナールが生成されやすくなることで、頭皮からくさい臭いが発生しやすくなるのです。

●間違ったシャンプー
頭皮を清潔に保とうと洗浄力の強いシャンプーを使う人がいますが、これはかえって頭皮の臭いを悪化させてしまいます。というのも、洗浄力のシャンプーを使うと、頭皮が乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥すると、身体が乾燥から頭皮を守ろうとして皮脂を過剰に分泌させます。その結果、その皮脂に菌が繁殖し、頭皮からくさい臭いがする原因へとつながってしまうのです。

●間違ったヘアドライ
「ドライヤーの熱で髪が傷んでしまうのを避けたいから…」といって、タオルドライだけで済ましてしまう人は多いといいます。しかし、これも頭皮からくさい臭いを発生させる原因となります。タオルドライだけでは、頭皮の水分を完全に取り除くことはできません。その結果、頭皮には蒸れが起こり、菌が繁殖しやすい状態となります。さらに、蒸れた後の頭皮はひどく乾燥してしまい、身体が乾燥から頭皮を守ろうとして皮脂を過剰に分泌させます。菌が繁殖した状態の頭皮で皮脂が過剰に分泌されてしまえば、当然ながらノネナールが生成されます。結果、頭皮のくさい臭いへとつながってしまうわけです。

このほかにも、頭皮の日焼けや長時間に及ぶ帽子の着用なども、頭皮の過剰な皮脂分泌を招き、頭皮からくさい臭いを発生させる原因となるものです。ここでご紹介した原因に心当たりがあったという人は、頭皮のくさい臭いを予防・改善するためにも見直しを図っていきましょう。

病気が原因で頭皮からくさい臭いが発生することも


病気

病気が原因で頭皮からくさい臭いが発生することもあります。ここでは、頭皮からくさい臭いを発生させる主な病気についてご紹介していきます。

●魚臭症
魚臭症は、身体の中にトリメチルアミンという物質が蓄積することで発症する病気です。通常、トリメチルアミンは肝臓で分解されるのですが、肝機能障害などでトリメチルアミンが分解されなくなると、そのまま身体の中に蓄積されてしまい、魚臭症が引き起こされてしまいます。魚臭症になると、口臭や体臭が生くさい魚のような臭いになります。頭皮から生くさい魚のような臭いがするという人は、魚臭症を疑いましょう。

●糖尿病
糖尿病になると、身体の中にケトン体という物質が増えます。そのケトン体が皮脂腺から放出されて汗や皮脂と混ざり合うと、口や身体から甘酸っぱい臭いがするようになります。体臭や口臭、頭皮から甘酸っぱい悪臭がするという人は、糖尿病を疑いましょう。

●脂漏性皮膚炎
頭皮がくさいだけでなく、頭皮にかゆみや炎症もみられるという人は、脂漏性皮膚炎である可能性が高いです。脂漏性皮膚炎とは、皮脂によって炎症が起こる皮膚疾患のことで、皮脂分泌の盛んな頭皮やTゾーン、胸や背中などに起こりやすいのが特徴です。重症化すると慢性化してしまうため、心あたりのある人はすぐに病院の皮膚科で診てもらうようにしましょう。

シャンプーの方法を見直してくさい頭皮とサヨナラ


シャンプーする女性

頭皮のくさい臭いを対策するためには、シャンプーの方法を見直す必要があります。シャンプーの方法を見直せば、頭皮から皮脂が過剰に分泌されるのを防ぐことができ、結果として菌の繁殖を抑えることにつながります。そうなれば、臭気成分のノネナールも生成されにくくなり、頭皮からくさい臭いが発生するのを予防・改善することができます。正しいシャンプーの方法としては、以下の通りです。

①シャンプーをする前には、クシやブラシを使って丁寧に髪をとかしましょう。髪のからまりをほどきながら、髪についたホコリや汚れを取り除くこともできます。

②髪をとかしたら、シャワーの温度を設定しましょう。シャワーの温度が熱過ぎると頭皮の乾燥を招いてしまうため、38度くらいのぬるま湯がベストといえます。

③シャワーの温度を設定し終わったら、すぐにシャンプーをつけず、シャワーだけでしっかり髪や頭皮を洗います。この行程で髪に付着したヘアスプレーなどの整髪料、頭皮に付着した余分な皮脂を洗い流すことができます。

④シャンプーをつけるときは、頭皮の毛穴を詰まらせないように、事前に手の上で泡立てましょう。十分にシャンプーが泡立ったら、指の腹で頭皮や髪を揉み込むようにマッサージしていきます。頭皮に傷がついてしまうのを防ぐためにも、爪を立てないように注意してくださいね。

⑤シャンプーが終わったら、シャワーをかけてしっかりすすいでいきます。髪だけでなく、頭皮にもシャワーをかけて、シャンプーが残らないようにしましょう。

⑥トリートメントやリンスは、毛先を中心につけていきます。頭皮につけると、毛穴を詰まらせてしまうため、注意してください。そして、シャンプーを流すときと同様、トリートメントやリンスが髪や頭皮に残らないように、しっかりすすいでいきましょう。

⑦すすぎが終わったら、タオルで頭皮や髪の水分を拭き取り、ドライヤーで乾かしていきます。ドライヤーを使うときは、髪よりも先に頭皮を乾かしていきましょう。頭皮から先に乾かしていけば菌の繁殖を防ぐことができますし、髪が乾くのも早くなります。

生活習慣を見直してくさい頭皮とサヨナラ


頭皮ケア

頭皮のくさい臭いを予防・改善するためには、生活習慣を見直すことも大切です。ここでは、頭皮のくさい臭いを予防・改善するために見直すべき生活習慣についてご紹介します。

●脂質過多な食事を改善
肉や揚げ物中心といった脂質過多な食事をしていると、頭皮の皮脂分泌が過剰になり、頭皮からくさい臭いが発生しやすくなります。頭皮のくさい臭いを消すためにも、肉や揚げ物中心の食事は避け、栄養バランスの整った食事を心掛けるようにしましょう。

●睡眠不足を改善
睡眠不足が続くと、自律神経の乱れによってホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンの分泌が盛んになります。すると、頭皮の皮脂分泌が過剰になり、頭皮にくさい臭いが発生しやすくなります。頭皮のくさい臭いを予防・改善するためにも、1日6時間以上の睡眠を心掛けましょう。

●寝具を清潔に整える
寝具が不衛生だと、寝具で繁殖した菌が頭皮にも移ってしまい、頭皮にくさい臭いを発生させる原因となります。寝具だけでなく、帽子やタオルなどの頭皮に触れるものも、きれいに洗って清潔な状態に整えておきましょう。

くさい頭皮には頭皮クレンジングもおすすめ


ヘアケア

頭皮のくさい臭いを予防・改善するためには、頭皮クレンジングもおすすめです。頭皮クレンジングを行えば、頭皮の余分な皮脂を取り除くことができ、頭皮のくさい臭いを消せるのはもちろん、頭皮の毛穴詰まりを防ぐのにも役立ちます。

なお、頭皮皮クレンジングは、美容院や専用サロンなどで施術してもらうこともできますし、自分で市販の頭皮クレンジング用のオイルを買って行うことも可能です。頭皮環境の正常化を図ることができるので、美髪効果も期待できますよ。


頭皮のくさい臭いを放っておくと、自分では段々とその臭いに慣れていってしまいます。すると、対策するきっかけを失ってしまうことから、頭皮の臭いはますます悪化。自分の知らない間に周囲の人を不快な気分にさせてしまうことになります。最悪の場合、スメルハラスメントという問題にまで発展してしまうこともあり、そうなれば、人間関係にまで悪影響が及んでしまうことになるでしょう。
こういった事態を防ぐためにも、頭皮からくさい臭いがする可能性がある人は、今回ご紹介した内容をもとにシャンプーの方法や生活習慣の見直しを行ってみてください。頭皮環境が改善されれば、皮脂の過剰分泌や菌の繁殖も起こりにくくなるので、頭皮からくさい臭いが発生することも少なくなるはずです。