オーガニックライフスタイルvol14

【笹本英恵さんとは】
厳選されたオーガニックコスメや精油、ハーブティーなどを扱う代々木上原のオーガニックセレクトショップ『matsurica』オーナー。一般社団法人アロマリーディング協会を立ち上げ、アロマテラピーの魅力と可能性を広める活動も行っている。

オーガニックコスメの理念や作り手の想いも伝えたい


ーー前編では、香りにまつわるお話を中心に教えていただきました。後編では、オーガニックコスメを取り扱うセレクトショップ『matsurica』のオーナーとして、オススメのアイテムや使い方について教えてください。オーガニックコスメを使われるようになったのは、やはり香りの良さに魅了されたからでしょうか?

笹本さんとオーガニックコスメ

「アロマテラピーに触れ、香りには敏感になり自分の好みにも自覚的になりました。最初に触れたのは、オーストラリア生まれのオーガニック化粧品『ジュリーク』です。『あなたの肌にはコレがいいはず』と吉川さんに選んでもらったのが、ペースト状になった泡立たない洗顔料。その香りの心地良さはもちろん、洗い上がりの肌は今まで感じたことがないくらいフワフワで感動したのを覚えています」(笹本さん)

ーー最初の出会いからオーガニックコスメがしっくり来たんですね。

「それまでオーガニックコスメは良くも悪くも効能が【やさしい】という思い込みがあったのですが、人生の先輩である吉川さんのキメ細やかで美しい肌を目の当たりにしたら、とても気になって。20代後半になって、肌にエイジングの兆しを感じ始めていた頃なので、いい出会いにもなりました。使い続けるほどに肌がすこやかな状態に整い、トラブルを寄せ付けなくなるのもオーガニックコスメの魅力だと思います」(笹本さん)

ーー『matsurica』で取り扱うオーガニックコスメは、どのように選ばれているのでしょうか?

「オーガニックコスメを集積した百貨店のイベントに、何度かコンシェルジュとして参加させていただいたのですが、その時にたくさんの良いブランド、アイテムとの出会いがありました。

『matsurica』は最初は精油と大好きな紅茶だけを扱うお店だったのですが、コスメも扱ってみてもいいかな、と思うように。絶対的な基準は設けていませんが、自然と仲良くなったブランドの代表やPRの方から直接伝わってくるアイテムへの深い愛情と信頼、元になる植物への敬愛。そこに共感できるブランドがそろっています。

やはり製品の背景にある理念やこだわり、作り手の想いもオーガニックコスメならではの魅力。時にはPRの方と共に生産者を訪ねたり工場を見学したり、自分自身も知識を深めて伝えていきたいと思っています」(笹本さん)

ーー代々木上原の駅から数分の『matsurica』は、都会のパワースポット。いつも心地良い時間が流れています。

笹本さんとアロマ

「そう言ってくださるのは一番嬉しいですね。インターネットが普及して、便利な時代になったのにも関わらず、遠方から足を運んでくださるお客様もいるんですよ。『モノだけを売っているのではなく、製品の背景にある理念や想いも得られる場として認められてきたのかな』と感じています」(笹本さん)

ポイントを押さえて理に叶ったシンプルケアを


ーー笹本さんは肌の美しさを活かしたナチュラルメイクですが、普段はどのようなスキンケアを実践されているのですか?

「年齢を重ねるほどに、どんどんシンプルになっていますね。それはアロマテラピーやオーガニックコスメの力を借りて、すこやかな肌状態をキープできるようになったから」(笹本さん)

『サーキュレートオイル』と『サーキュレイトプレシャスバーム』

「私のスタンダードは、沖縄生まれの『ムーンピーチ』。オーガニックでも十分パワフルなのに、さらに生命力にあふれる野生(ワイルドクラフト)で育った月桃を用いたコスメなんです。肌馴染みがよく、保湿効果が持続する『サーキュレートオイル』と『サーキュレイトプレシャスバーム』は、毎日のスキンケアに欠かせません。

肌状態によってはオイルだけで仕上げたり、乾燥が気になるときには夜眠る前にバームを厚めに塗ったり。特に女性はホルモン周期でも肌が変化するので、今の肌状態をチェックしながら調整するようにしていますね」(笹本さん)

ーースキンケアの要とも言える、洗顔はどうされているのですか?

「スキンケアで大切にしているのは、皮脂と常在菌を取り過ぎないこと。オイルを顔になじませたあと、植物から精油を水蒸気蒸留法で抽出するときにできる芳香蒸留水をコットンにたっぷり含ませて拭き取っています。なので洗顔することはほぼありません。芳香蒸留水だけでも足りている時は、化粧水も省いてしまいます。いずれも肌を触ってその時に必要なケアをほどこしています」(笹本さん)

『ブルーム・アンド・ベリー』の石けん

「メイクをしている時も同様のオイルクレンジングをしていますが、たまに『ブルーム&ベリー』の石けんを使うことも。『石けんは汚れを落としたあとに最初にのるスキンケア素材』との考え方から、使用する植物油にこだわりをもって作っているんです。また、肌だけでなく心の状態も良くなる気がして。全部で9種類あるのですが、肌と心の悩みに応じたブレンドが施されているので、乾燥やホルモンバランスの乱れなど、具体的な肌悩みを抱えている方にもピッタリのひとつが見つかると思います。

『使い初めてから人生が良い方向に変わり始めた』という報告を多く受ける、不思議な力を備えた石けんで、パッケージもお洒落なのでギフトにもぜひ」(笹本さん)

香りはお手入れを義務から楽しみに変えてくれる


ーー香りのアイテムのオススメも教えてください。精油は、買ったもののなかなか使い切れないという方が多いと思いますので。

オリジナルのボディオイル

「やはり精油はフレッシュなうちに使い切って欲しいですね。キャリアオイルに好きな香りの精油を数滴ブレンドして、オリジナルのボディオイルにしてしまうのもオススメですよ。その日に使う分だけブレンドすれば、日替わりでいろいろな香りを楽しむことができます。ボディケアをしている人としていない人では、年齢を重ねるほどに大きな差がつきます。

私自身、そんなに熱心にボディケアをしているわけではないのですが、時間がある時にゆっくりボディオイルでマッサージを行っています。身体が軽く、疲れが取り除かれるのを感じます。マッサージを毎日とは言わずとも、ボディへの保湿は習慣にしたいですね」(笹本さん)

ーー良い香りに包まれると、自分を労る気持ちを思い出します。香りを使ったケアは、無意識のうちに頑張り過ぎていた自分をリセットしてくれますね。

「理屈を超えて本能に訴えかける香りの力は、想像以上に優しく同時にパワフル。ショップなどでお気に入りの香りを見つけてルームスプレーに用いれば、場面をガラリと変えてくれる効果があります」(笹本さん)

アロマスプレー

「『matsurica』でも、12星座のイメージを具現化したアロマスプレーを作りましたが大人気!ふさぎ込んだ気持ちを明るく変えたい時は、柑橘やシナモンをブレンドしたスパイシーな香りの獅子座を、たかぶった気持ちを鎮めたい時にはヒノキをベースにしたウッディな香りの山羊座を。私自身も楽しみながら活用しています。

ストレスを上手に取り除くことがすこやかな美しさには不可欠。香りは最適なツールだと思いますね」(笹本さん)

ーー笹本さんのお話を伺っていると【楽しみながら】というのもポイントのような気がします。

「香りの感じ方が日々変わるように、お手入れに絶対的な正解はないと思うんです。楽しみながら無理なく続けることが、【美しさへの近道】ではないでしょうか。

心にフィットする良い香りは、毎日のお手入れを義務から楽しみに変えてくれるツール。忙しい現代女性にこそ、香りを生活や美容に取り入れて欲しいですね」(笹本さん)

【笹本英恵さん プロフィール】
アロマテラピーのスクールで資格を取得し、美容家の吉川千明さんの元で働く。セラピスト養成スクールの立ち上げに携わった後、アロマセラピー講師として独立。2008年に代々木上原にオーガニックコスメのセレクトショップ『matsurica』をオープン。2013年には一般社団法人アロマリーディング協会を設立する。
「matsruica」http://www.matsurica87.com
「一般社団法人アロマリーディング協会」https://www.aroma-reading.com

写真/よねくらりょう