強い日差しが降り注ぐ夏本番。日焼け止めを塗ることはもはや当たり前、外出前に必ず塗っている人も多いでしょう。でも、念入りに塗っているつもりでも、本当に全身塗れていますか? 後から後悔する前に、特に塗り忘れやすいパーツを改めておさらい。皮膚科医の吉田貴子先生に盲点となるパーツと塗る時の注意点などをお聞きしました。

鏡に映らない首の後ろ

「顔は白くても首は黒いという人が意外と多いんです。顔は毎日日焼け止めとファンデーションのダブル使用で紫外線対策すると思いますが、日焼け止めを塗るのを顔だけでやめてしまったり、首まで塗ったとしても、鏡に映る前部分だけでやめてしまいがち。顔に塗ったら、そこで終えずに首の前、そして後ろ側も順番に塗るように意識しましょう。そうすれば首の塗り忘れは防げると思います」(吉田先生)

顔の一部なのに忘れがちな耳の上

「首と同様に、本来なら顔と同じようにケアしたいのが耳。特に耳の上は紫外線が当たりやすいため、うっかり日焼けをしやすい部分です。耳は顔の一部と意識して、顔に塗った時に耳にも日焼け止めを塗りましょう。形が複雑で塗り残しやムラになりやすいので丁寧に塗ることを心がけて。耳の皮膚はデリケートなので強くこするのはNGです」(吉田先生)

直射日光をガッツリ浴びる足の甲

「顔や腕など上半身は念入りに日焼け対策をしても、脚はおろそかになりやすい部分。夏はサンダルを履く機会も多いですが、特にサンダルを履いていると足の甲がむき出しで、上から直射日光を浴びやすくなります。サンダルの形がくっきり残ると恥ずかしいですよね。シーズンが終わってからゾっとする前に、足の甲もしっかりケアしましょう。塗る時は甲だけでなく、脚の指先にまで優しくなじませて。海やプールの場合は濡れることもあるのでウォータープルーフにして、取れやすいのでこまめに塗り直しましょう」(吉田先生)

汗をかきやすい腕時計周り

「サンダルと同じく日焼け跡がかっこ悪いのが腕時計焼け。自分の視界にも入り、他人からも目につきやすいので時計の跡がくっきり...なんてことは避けたいですね。腕と同じくボディ用の日焼け止めを塗れば良いですが、腕時計の下とその周りは汗をかきやすいうえ擦れやすく、日焼け止めも取れやすくなります。こまめな塗り直しが必要ですが、その時はもちろん腕時計を一度外してから塗るようにしましょう」(吉田先生)

身体の中で一番太陽に近い頭皮と髪の毛

「炎天下に長時間いて、髪の分け目が焼けてヒリヒリとした経験がある人もいるのではないでしょうか。頭皮は日焼けをすると一時的に赤くなり、その後、少しして皮が剥けてフケのようになるので見た目にも残念なことに。また分け目だけでなく、注意したいのが髪の毛の表面。髪の毛そのものも日焼けをして傷んでしまいます。メラニン色素が破壊され髪の色が赤茶けたり、パサつきや切れ毛、枝毛、さらには老化が進行して抜け毛や白髪の原因にもなってしまうのです。対策としては、頭皮だけでなく髪の毛にもつけられるスプレータイプの日焼け止めがおすすめ。頭のてっぺんから毛先までまんべんなくスプレーを吹き付けましょう」(吉田先生)

他にも、髪の毛の生え際、まぶたの上、小鼻のわき、唇、二の腕、手の甲、ひざ裏など、塗り忘れやすいパーツはたくさんあります。日焼け止めは肌が出ているすべての部分に必要なのです。なんだか面倒くさい...と思ってしまいがちですが、少しずつ意識して塗るパーツを増やしていくことが大切。後から後悔する前に、ほんの少しの心がけでうっかり日焼けを防ぎましょう!

今回お話しを伺ったのは...
渋谷スキンクリニック 院長・吉田貴子さん
帝京大学医学部卒業後、同大学付属病院皮膚学教室勤務。その後、東京都内クリニック院長を経て2004年に渋谷スキンクリニック開業。一般皮膚科と美容皮膚科の2つの診療だけでなく、メディカルエステ、美容鍼、美容婦人科、加圧トレーニング、アートメイク、ネイルケアなど、美のトータルサポートが定評。コラム、雑誌などのメディアでも幅広く活躍中。
ブログはこちら http://ameblo.jp/shibuyaskinclinic/

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