クーラー病の症状とは?


クーラー病の13の症状や原因と14の対策とは?夏バテとは違うんです!

「クーラー病」や「冷房病」とは夏になるとよく聞く言葉ですが、正式な病名ではありません。主にクーラーによって繰り返される温度差が原因で起こる「自律神経の機能不全」の通称です。

夏だけだから…と見過ごしていると不調が慢性化してしまうことも。

冷房病を根本的に直す方法はないので、解消法を模索していく必要があります。

主なクーラー病の症状とは?


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主な症状には、以下のようなものがあります。

■全身のだるさ(疲労感)
乳酸などの疲労物質が溜まってしまうため、体がだるくなります。

■手足の冷え
オフィスワークの場合など、特にずっと座っていることが多いので足元の冷えを感じます。

■頭痛
血流やホルモンバランスが乱れ、頭痛を招きます。

■肩こりや腰痛
筋肉が冷たくなることで肩こりや腰痛が現れたり、元々の症状が悪化しやすくなります。

■食欲不振や下痢
クーラーでの冷えに加え、冷たい飲み物などを取ることで胃液が薄まりやすく、消化機能が落ちるため起こります。

■むくみ
体内の血行が悪くなると老廃物の排出がうまくいかず、むくみやすくなります。

■イライラ
自律神経のバランスが乱れることで、イライラなど精神的な症状も現れます。

■不眠
冷房によって体温のメリハリがつかなくなり、夜眠れなくなったり昼間に眠くなったりします。

■肌荒れ
冷房の効いた空間は非常に湿度が低く、また血行が悪くなることで肌の修復力が落ち乾燥や肌荒れを起こします。

■めまい
体が冷えることによってホルモンバランスや自律神経が乱れてしまい、めまいやふらつきなどが起こります。

さらに酷いときは発熱や鼻水、吐き気も!薬を使ってもいいの?


これらの症状がひどくなると、発熱・鼻水のほか吐き気が現れることも。病院でも冷房病を治す薬はないので、胃腸薬や吐き気止めなど症状に合わせた薬が処方されます。
漢方を用いて体質改善を行う方法もあります。

クーラー病とは原因はなに?


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そもそもクーラー病の原因はなんなのでしょうか。どういった仕組みで体調に変化が起きるのか詳しくみてみましょう。

自律神経が乱れることが原因


これまでも何度かでてきた言葉ですが、クーラー病の原因は「自律神経の乱れ」。

自律神経とは、活動している時や緊張している時に活発になる「交感神経」と、リラックスしている時に活発になる「副交感神経」からなっています。交感神経は血管を開いて体温を下げ、副交感神経は血管を収縮し体温を上げる体温調節機能があります。

しかし、クーラーの効いたところとそうでないところを何度も行ったり来たりすることで、体は急激な気温差を感じます。するとその温度差に体がついていかず、暑いのか寒いのか混乱してしまい、自律神経のバランスを崩してしまうのです。

自律神経は血液の流れのほか、胃腸の働き、ホルモン分泌調整などの機能もあるため、消化機能の低下やホルモンバランスの乱れによる頭痛・生理不順などを引き起こします。

【気になる!】夏バテとクーラー病、症状は似ているけど何が違うの?


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夏バテとクーラー病の症状はよく似ています。「体の熱発散機能が乱れている」ことはどちらも同じ。

夏バテの場合、暑すぎて体温調節が追いついていない状態です。私たちの体は、汗をかいてそれを蒸発させることで熱を逃していますが、あまりに暑かったり湿度が高すぎたりすると十分蒸発されず、体温が下がりにくくなります。

冷房病は、冷やしすぎることで自律神経が乱れ体温調節機能などに異常をきたしてしまう状態です。症状は似通っていても、夏バテとクーラー病の根本の原因は異なるようですね。

また、手足の冷えや腰痛肩こりなどは、「冷え性」にも共通します。ですが冷え性は、体は寒さを感じていなくても手足などの末端部に冷えを感じる症状。原因は血液循環の悪さで、筋肉が弱い・毛細血管の働きが悪いなどが原因となるので、環境に左右されるクーラー病とは異なります。

外出先や職場での対策は?


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理想のエアコン設定温度は、28度。とはいえ、職場の空調設定は個人の自由にはなかなかなりませんし、男性の中には極端に冷やしたがる人もいますよね。

職場だけではなく、店内や電車などもクーラーがしっかり効いていることが多いので、公共の場でできる対策を覚えておくといいでしょう。

体を外から温める方法


■カーディガンなどの羽織りもの
肌寒いな…と感じたらさっと羽織れるカーディガンやジャケット。脱ぎ着するだけで体温調節ができる必須アイテムです。

■靴下やレッグウォーマー
冷たい空気は下にたまり、またじっと座っている時などは特に冷える足元に。オフィスの服装規定上許されるのであればぜひ。靴下の重ねばきは効果的ですよ。

■ひざかけ
オフィスには必ず置いているという女性も多いのでは?一年中活躍します。

■スカーフ
頭痛や肩こりなどの症状がある時は、スカーフなどで首を温めることで脳に流れていく血液が温められ、血行が良くなり症状が軽減されます。

■腹巻
手足の冷えが気になる場合、末端だけでなく体の中心を温めることで体全体を温めることができます。

■マスク
冬の寒い中、マスクをつけることで温かさを感じたことがあるのではないでしょうか。体感温度が上がるのでクーラー病対策としてもおすすめ。

■カイロ
冷えが特に気になる腰や足などに貼って温めましょう。

■汗をかいたら拭く
かいた汗を放っておくと、蒸発する際に体温を奪ってしまいます。汗はこまめに拭くといいですね。

体を中から温める方法


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■温かい飲み物や食べ物をとる

夏場は冷えた飲み物や冷たい食べ物を口にしがちですが、なるべく温かい食べ物・飲み物をとって体の中から温めるように心がけましょう。

■軽い運動をする

ずっと同じ姿勢でいたり椅子に座りっぱなしでは、血液の循環はそれだけで悪くなってしまいます。血行を良くするためにも、立ち上がったり軽いストレッチを取り入れましょう。休憩時間に社内を歩くだけでも症状は軽減されますよ。

自宅でできるクーラー病対策


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1日クーラーで冷やされたカラダ。一刻も早くいたわってあげたいですね。自宅でできる対策にはこのようなものがあります。

エアコンの設定温度は外気との差は-5℃を目安に


家でくらいはエアコンなしでいたい…と思っても、一人暮らしならまだしも、家族がいると自分だけのためにクーラーを切ることは難しいですよね。また全く冷房なしというのも猛暑には辛いもの。

温度設定に注意して、気温を下げすぎないようにしましょう。気温差が大きいとそれだけ自律神経が乱れやすくなるので、外気温との差は-5℃程度が目安です。

お風呂は38~40℃の湯船にゆっくりつかる


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クーラー病に対して効果的なのは、体を温めて自律神経機能をアップさせることです。オススメは38℃〜40℃のお湯に15分ほど浸かる入浴法。

夏はシャワーで済ませがちかもしれませんが、ゆっくり体を温めることで血行が良くなるほか汗を出すことができます。従って自律神経の回復につながり、クーラー病の症状が軽減されるでしょう。軽くふくらはぎのマッサージをすると一層高い効果が得られますよ。

そのほか新陳代謝が促進され、疲労物質が排出されやすくなるので、肩こりや腰痛・倦怠感などが緩和されます。またリラックスすると副交感神経が優位になり、寝付きやすくなるという効果もあります。

ツボ押し


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自律神経に作用するツボを押すのも有効です。クーラー病の諸症状の改善に効く代表的なツボにはこのようなものがあります。

■三陰交(さんいんこう)
くるぶしから指4本分上にあり、押すと骨盤内の臓器の血流が増え、下腹部の冷えに効きます。

■風池(ふうち)
首の後ろの付け根のくぼみのやや上に位置するツボで、頭部の血行を促進し、目の疲れや頭痛に効果的。

■胞こう(ほうこう)
お尻の側面のくぼみより少し内側。足と腰の血行を良くし冷えや腰痛などに効果が。

■築賓(ちくひん)
ふくらはぎの内側の骨近くにあり、足の冷えやむくみに効果があります。

■肩井(けんせい)
肩と首の真ん中にあるツボで、頭や肩の血行が良くなるので肩こりや倦怠感に。

温める食材を使った食事をしっかりとる。


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暑い時は食欲がなくなりがちですね。しかし食事を取らなかったり偏った食べ方などで栄養不足になると、代謝が悪くなりさらに冷えるという悪循環に。バランスの良い1日3回の食事は健康の基本です。

夏はのど越しのいいそうめんや冷しうどんなど冷たい食べ物、氷を入れた冷えた飲み物を口にする人が多いでしょう。ですがこれらは体を内側から急速に冷やしてしまうので、クーラー病には逆効果。

なるべく温かい食べ物や飲み物を選ぶようにしましょう。

■積極的に摂りたい!体を温めてくれる食材としては、
ショウガ、ネギ、ニンニク、玉ねぎ、唐辛子、かぼちゃ、鶏肉、アジ、さば、チーズ、香辛料の効いたもの…などが挙げられます。

■食べ過ぎ注意!体を冷やす食べ物・飲み物

体を冷やす食べ物や飲み物にも注意して。トマト・きゅうり・なす・ゴーヤ・スイカなどの夏が旬の野菜、コーヒー、緑茶、牛乳・白砂糖(三温糖も)などは取りすぎないようにしましょうね。

【気になる!】どうして女性は冷えて男性は暑がりなの?


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「女性は寒がっているのに男性はいつも暑そう…」オフィスなどでよく見かける光景ですが、それにはいくつかの身体的な理由があります。

まず女性は男性に比べて一般的に皮下脂肪が多いのですが、皮下脂肪には一旦冷えると温まりにくいという性質があります。そして筋肉が少ないため基礎代謝が低く、体温を上昇させる機能が弱いのですね。

また貧血気味で低血圧な場合が多く、血液の循環が悪いので冷えやすいことも。そのほか女性はホルモンバランスが変化しやすいので、エアコンの影響を受けやすいと言えるでしょう。

ですが最近は男性にも冷房病は増えてきています。「冷え=女性の悩み」と思っているため気づかないまま、体調を崩してしまっているのです。また中高年になると血管の老化や動脈硬化などにより血流が悪くなるため、一層冷えやすくなります。

根本的なクーラー病から体を守るには


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クーラー病には治療法はなく、症状に対して対処していくことになります。対策も大切ですが、もともとクーラー病になりにくい体を作っておくことが理想的です。

定期的な運動


適度な運動は、自律神経を整えてくれます。また筋肉をつけることで体温を上げるためにも、定期的に運動をしてある程度の筋肉をキープしておくことが予防につながります。

運動して汗をかくようにすると体の体温調節機能もアップし、クーラーによる急な温度差にも対応できるようになるでしょう。クーラー病の悩み解消に、適度な運動は欠かせません。

1駅分歩く、階段を使う、涼しい早朝ウォーキングなどちょっとしたことから取り入れてみては?

自律神経を整える規則正しい生活


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睡眠や食事など、生活習慣を見直し規則正しい生活を送ることで、自律神経を整えることができます。特に睡眠不足は疲れやストレスを溜め込みやすいため自律神経の乱れにつながります。

良質な睡眠を十分取ることで交感神経と副交感神経のバランスが整えられるので、クーラー病の予防になりますよ。

夜はゆっくり入浴して早めにベッドに入り、朝起きて朝日を浴びながら軽くストレッチ。食欲も湧いてきて生活リズムも整ってきます。

生活改善と少しの工夫でクーラー病を乗り切ろう!


クーラー病の13の症状や原因と14の対策とは?夏バテとは違うんです!

「なんで寒いの!?」となかなか周囲に理解されにくいこともあるクーラー病。厳密には病気ではありませんが、たくさんの辛い症状、本当に辛いですよね。

猛暑の現代日本ではクーラーは欠かせない存在ですが、温度設定を見直し、また入浴や運動などの対策や工夫を取り入れて、冷房と上手に付き合っていきたいですね。