唾液には抗菌作用があることはよく知られていますが、実はアンチエイジング効果もあるって知っていましたか? では、どうしたらアンチエイジング効果のある良質な唾液を分泌させることができるのでしょうか。唾液による美容効果と、意識して分泌する効果的な方法を歯科医の小川朗子先生に教えてもらいました!

唾液には驚きの「若返りホルモン」が!

唾液には、抗菌作用を担う成分の他にも、「若返りホルモン」とも言われている、以下の3つの成分が含まれています。

✔ NGF(神経成長因子)

神経細胞の修復を促す作用や、脳神経の機能を回復する働きがあり、脳の老化を防ぎます。

✔ EGF(上皮成長因子)

粘膜の修復や全身の新陳代謝を促進する成長ホルモンなので、シミ・しわの予防にもつながります。

✔ IGF(インシュリン様成長因子)

インシュリンに似た働きをすることが明らかになっていて、糖尿病の予防や改善に役立つ研究が進められています。

その他、唾液には活性酸素を分解、除去する働き(抗酸化作用)もあり、アンチエイジングにつながるのだとか。

唾液中の「若返りホルモン」は減ってしまう!?

そもそも若いと唾液量が多いため、唾液中に含まれる若返り成分が多いのは事実。加齢とともに唾液量は少なくなっていくので「若返りホルモン」も同時に減っていきます。しかし、歯周病やストレス性のドライマウスなど、年齢に関係なく外的要因で減少することも多いのだそう!

「若返りホルモン」はサラサラ唾液に含まれる!

また唾液にも種類があり、歯周病菌や虫歯の菌、プラークなどの細菌が口の中に多く存在しているとネバネバした唾液になります。それだけでなく、水分摂取不足や糖分の取りすぎ、ストレスもネバネバ唾液の原因に。

一方、サラサラの唾液は透明度が高く、ツヤツヤしていて、粘つきも全くなくとても綺麗。「若返りホルモン」はこのサラサラ唾液中にあり、分泌するには口の中を除菌しておくことが必要です。毎日丁寧にブラッシングするだけでなく、定期的な歯のクリーニングも行いましょう。また運動で全身の筋肉を動かすこと、水分を十分に(1日1リットル〜1.5リットル)摂ることもサラサラ唾液の秘訣ですよ♪

唾液の分泌を多くする3つの方法

サラサラ唾液を意識的に分泌させる方法はこちら!

1. よく噛む
1回の食事で20回、それも意識的に両方の奥歯で姿勢を正してしっかり噛むのがポイント。また、繊維質の食品や野菜、果物など水分の多い食品をよく噛んで食べたり、ガムを噛むのもいいでしょう。もし食事の際に片方の歯でしか噛んでいない人は、普段使っていない側でガムを噛んで鍛えると◎! あご周りの筋肉や関節への負担にならないよう、1回につき30分を目安に行いましょう。

2. リラックスする
唾液の分泌は副交感神経がコントロールしているので、リラックスしたときに分泌されやすくなります。そこで、お口周りの筋肉が緩まる「上下の歯と歯を触れずに唇を閉じる」方法を試すと◎。舌の先端を上の前歯の裏にある口蓋ひだに触れて、舌全体を上顎に置く感じで唇を閉じます。その状態でいるとじわーっと唾液が出てきます。人と話さないときなど常にここに舌があるようにすると、簡単にお口の中がリラックスでき、唾液も分泌されやすくなります。また、お風呂に入りながらゆっくり丁寧に歯磨きを行うことも、非常に良いリラクゼーションになるのでおすすめです。

3. マッサージをする
若返りホルモンは耳下腺から分泌されるため、分泌を促すには耳下腺のマッサージも効果的。両手で頬と耳たぶの間(耳下腺)を円を描くようにマッサージしましょう。これに加え、耳たぶを優しく下に引っ張るとリラックスし、唾液の分泌が促進されますよ。

普段の生活の中でも、ちょっとした心がけだけで、質の良い唾液を増やせそうですよね。口の中を清潔に保ち、良い唾液と「若返りホルモン」を意識的に分泌させていきましょう!

今回お話しを伺ったのは...
【アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿】 小川朗子(おがわ あきこ) 院長
鶴見大学歯学部卒業後、用賀歯科クリニック、南青山デンタルクリニック副院長を経て アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿を開院。歯科だけでなく、お口と全身のアンチエイジング治療が定評で、 雑誌をはじめとするメディアでも活躍中。ブログ 

●当記事は、編集部取材に基づいた情報です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。