名匠ジェーン・カンピオン監督が、ベネディクト・カンバーバッチを主演に迎え、ヴェネツィア映画祭銀獅子賞を受賞した、スリラー/ヒューマンドラマ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』がNetflixでの配信に先駆け、2021年11月19日(金)より劇場公開されます。

ニヒルなカンバーバッチから目が離せない

 ベネディクト・カンバーバッチ主演の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アメリカの共同制作による映画。第78回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、銀獅子賞を受賞しています。そんな話題作がNetflixでの配信に先駆け、日本でも劇場公開されることが決定しました。

 本作の舞台となるのは1920年代のモンタナ州。第一次世界大戦終結後の、黄金時代とも狂騒時代とも言われる混沌とした時代です。カンバーバッチ演じるフィル・バーバンクは、周りの人々に恐怖と畏怖を与えるカリスマ的な牧場主。そしてジェシー・プレモンスが気弱な弟ジョージを、キルステン・ダンストが妻ローズを、息子ピーターを新鋭コディ・スミット=マクフィーが演じます。

 正反対の性格ながら独自の秩序を保ち共に暮らしてきたバーバンク兄弟の前にローズが現れ、ジョージが未亡人だった彼女と結婚したことから、フィルとの間に歪みが生じはじめます。なぜフィルは、弟の結婚を祝福できないのでしょうか? なぜ病弱なピーターを蔑むのでしょうか? 残忍で執拗な攻撃によって母子を追い詰めていくフィルでしたが、ある事件をきっかけに変化の兆しを見せ……。

 トーマス・サヴェージの同名小説を原作とする本作の監督を務めたのは、『ピアノ・レッスン』(1993年)でカンヌ国際映画祭パルム・ドールとアカデミー賞脚本賞ほか3部門を獲得したジェーン・カンピオンです。そんな名監督の約11年ぶりの新作となる本作は、すでにヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を獲得。2021〜2022年の賞レースを賑わすであろう、西部劇の雰囲気を漂わせる必見のスリラー/ヒューマンドラマです。

 さて西部劇風といえば、本作に出演するキース・キャラダインが主演したオカルト風バイカー西部劇『HEX』(1973年)も、第一次世界大戦直後の1919年が舞台。同作には時代設定に合わせてアンティーク級の「インディアン」が何台も登場するのですが、この年代の「インディアン」がバリバリ走る映画はそう多くはないでしょう。

ホンダ「CBF600(2007)」

 また、カンバーバッチもホンダ「CBF600」のオーナーとして知られていますが、プレモンスとリアル夫婦共演となったキルステン・ダンストは主演ドラマ『ビカミング・ア・ゴッド』(2019年)で、抱っこ紐で赤ちゃんを抱えたまま咥えタバコでホンダの「フォートラックス」を爆走させるという、すさまじいキャラクターを演じていたりします。

Netflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』2021年12月1日(水)より独占配信開始

 レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドによる劇伴にも耳を傾けたい『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は2021年11月19日(金)より劇場公開、Netflixで12月1日(水)より配信開始です。