チャイ売りから映画監督になるという夢をつかんだ少年の驚くべき“実話”から生まれた感動作『エンドロールのつづき』が、2022年1月20日(金)より全国公開中です。
インド版『ニュー・シネマ・パラダイス』
第95回アカデミー賞インド代表(国際長編映画賞)、チャイ売りから映画監督になるという夢をつかんだ少年の驚くべき“実話”から生まれた感動作が『エンドロールのつづき』です。

9歳のサマイはインドの田舎町で、学校に通いながら父のチャイ店を手伝う少年。厳格な父は映画を低劣なものだと思っていますが、「信仰するカーリー女神の映画は特別」と、家族で街に映画を観に行くことに。人で溢れ返った映画館で席に着くと、目に飛び込んだのは後方からスクリーンへと伸びる一筋の光……、そこにはサマイが初めて見る世界が広がっていました。
映画にすっかり魅了されたサマイは、再び映画館に忍び込むのですが、チケット代が払えずつまみ出されてしまいます。それを見た映写技師のファザルは、料理上手なサマイの母が作る弁当と引換えに、映写室から映画を観せてくれるという提案をしてきます。サマイは映写窓から観る色とりどりの映画の数々に圧倒され、いつしか「映画を作りたい」という夢を抱きはじめるのですが——。

本作はトライベッカ映画祭ほか、世界中の映画祭で5つの観客賞を受賞し、さらにバリャドリード国際映画祭では最高賞にあたるゴールデンスパイク賞をインド映画として初めて受賞。さらに第95回アカデミー賞インド代表(国際長編映画賞)に決定し、ロスで行われた「アジア・ワールド・フィルム・フェスティバル2022」でも最優秀作品賞を受賞するなど、快進劇が続いています。
実話ベースながら、その物語構成から“インド版『ニュー・シネマ・パラダイス』”とも称される本作。実は、日本でもミニシアターで大ヒットした『ニュー・シネマ〜』には一瞬だけバイクが登場します。クライマックスの映画館爆破解体シーンの直後に映り込んでいるのは、イタリア映画らしくアプリリアのET125。そこから続く感涙のラストシーンは永遠に色褪せません。

『エンドロールのつづき』は、2022年1月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほかで全国公開中です。