2022年5月15日、MotoGP第7戦フランスGPの決勝レースがフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行なわれました。MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は、前戦スペインGPに続き7位フィニッシュを果たしました。
好スタートを決め結果は7位、改善すべき点は明確
2022年5月15日、MotoGP第7戦フランスGPの決勝レースがフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行なわれました。MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は、3回のフリー走行の総合結果によりQ2から予選に挑みしたが、気温、路面温度が上がる午後の走行で苦戦しており、予選では4列目12番手となりました。

決勝レースも気温、路面温度ともに上昇しました。しかし中上選手は絶好のスタートを切ると、1周目の序盤に5番手付近に浮上します。
その後、ジョアン・ミル選手(スズキ)やマルク・マルケス選手(ホンダ)、ファビオ・クアルタラロ選手(ヤマハ)にかわされ9番手に後退しますが、7人のライダーが転倒する中、中上選手は7位でフィニッシュを果たしました。
「すごくいいスタートを切って予想以上にポジションを上げられましたが、レース中、懸念していたフロントエンドの旋回性や自信が足りず、何度も転倒しそうになって厳しいレースでした」と、MotoGPドットコムのインタビューで語っています。
中上選手は前を走っていたマルク・マルケス選手(ホンダ)も同じような症状を抱えていたようだ、とも触れており、その問題は中上選手だけのものではなかったようです。
「ただ、週末を通して大きく前進できたと思うし、今後、ムジェロに向けて改善しなければならない部分が明確になりました。今回の結果を受け止めて、ムジェロはチームのホームグランプリでもあるので、いいレースがしたいです」

次戦イタリアGPは5月29日、ムジェロ・サーキットで決勝レースが行なわれます。フィーリングに苦しみながらも7位フィニッシュを果たした中上選手。「大きく前進」したところを次戦につなげたいところです。